FC2ブログ

[011] R峠の怪

『 百 物 語 』 ~弐〇〇七年・夏~
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1184327979/

64-65 :里中美子 ◆UIiQ5N7wO6 :2007/07/13(金) 21:49:02 ID:uJJbNe1dO
数年前の蒸し暑い夜。
仕事が長引いて、真夜中に帰途についた時のことである。
S県とM県にまたがるR峠を越えれば最短距離で帰れる状況だった。
しかしこのR峠、地元でも有名な心霊スポットである。
2台の車に分乗していたのだが、1台のグループ、
……これは霊感のある人達のグループなのだが……
彼らが「無理。ぜってー無理。ヤバい。俺ら遠まわりして帰るわ」と言い出した。
そして、峠越えより倍近くも時間がかかるであろう〇号線で帰っていった。
霊感のある彼らは、霧モヤの充満する今夜のR峠に、得体のしれない危険を感じたのだ。

残された我々のグループはまったく霊感のないグループであった。
むしろワクワクしながら、出るなら来いやぁ、といった風情で
ヘッドライトをR峠へ向けて走り出した。
霧が濃かった。1メートル先すら見えないほどの濃い霧だった事を覚えている。
徐行で走る我々の他に、車の気配は無い。
しかし白い闇の向こうには、何かがいるのかもしれない…。

ピーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

突然、電源を切ってあったはずの無線が、一斉に鳴り出した。
「ほら、来たよ、来たよー。何か居るんじゃないかあ~?」
などと軽口を叩きつつ、トロトロ運転をしながらぬるい汗をぬぐう。
もうすぐ山を抜ける…という時、最大の恐怖が我々を襲った。
運転席側のドアをノックする音が…

コン、コン、コン、コン……………

『……また来いよ』(低い男の声)


「ぎゃああああああア"ッーーくぁwせdrftgyふじこlp!!!!」(←我々の声)
アクセル全開っっ!!!全力で離脱ッ!!!!

その場に居た全員が聞いた。
あの低い男の声は、いったいなんだったのか。
私はその時の急発進で全治三日の怪我を負った。
恐ろしい話しである。


2007.07.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | □連作「百物語 ~弐OO七年・夏~」

[012] センコウオクレ

『 百 物 語 』 ~弐〇〇七年・夏~
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1184327979/

67-68 :雲 ◆p3TR/BAfFw :2007/07/13(金) 21:53:21 ID:kGpCtSYS0
 中学三年の時の話です。
 数日前に祖父が亡くなり、祖母も納骨しているお寺でお通夜がありました。
 二階に納骨堂があるこのお寺は親族の遺骨も多く治められており、年に数回は訪れる、家族にとっては馴染みのお寺でした。
 お通夜は、数人が祭壇のある大部屋で、不謹慎ではありますが、お酒を飲んだり騒いだりして盛り上がりながら線香守りをする、という形でした。騒ぐのは祖母の時も同様で、死んだ人と最後に一緒に馬鹿騒ぎするって事らしいです。

 祭壇のある大部屋を出ると真っ直ぐに廊下があり、手前から右手に玄関、本道への渡り廊下、左手には厨房、階段、待機室と並んでます。突き当たりは大部屋で、ここが親族の寝部屋でした。

 深夜、俺は馬鹿騒ぎな親族の横でゲームをしつつ、線香守りをしていました。葬式からお通夜の少しの間に寝ていたので、俺にはあまり眠気がなく、新しいゲームをしようと寝部屋にある荷物を取りに戻ろう、廊下に出ました。

 俺と同じように寝られない人は待機室に集まり、雑談をしたり本を読んだりする事が多く、なので、廊下に出てすぐに誰かが待機室に入るのを見て、俺は何気なく小走りで駆け寄りました。話し辛い大人ばかりだったので、話し相手が欲しかったのかもしれません。
 待機室の前につき扉を開けると、そこには父親と親戚が一人、雑談をしていました。普通は一人で待機室にいる人は少なく、一人になると大抵は大部屋に来ます。
 どことなく嫌な予感がしたので、俺は質問しました。
「今、誰か入ってきた?」
 案の定、答えは
「いや、ずっと二人だよ?」
 というものでした。

 霊媒体質だと死んだ祖母から言われ続け、軽い霊体験も少なからずあった俺は、まあ、状況的にその程度なら有り得るか。と納得する事にしました。

 なんだか気分が削がれ、俺はそのまま寝部屋に入って寝る事にしました。
 その際、待機室を出て不意に大部屋の方を見て、俺はゾッとしました。一瞬ですが、人の頭のようなものが厨房からこちらを見ていた気がしたからです。寝部屋に慌てて戻りましたが、その夜、俺はあまり眠る事ができませんでした。

 そしてお通夜が終わり、次の日。朝から肩が重く、嫌な感じがしてました。父親にそれを言うと、「仏壇に手を合わせな」と軽く言われて終わりでした。言われた通りにしても肩の重さは変わらず、うちの母系は霊感がある人が多いので、母親に相談しようとしましたが、色々と後片付けが立て込んでいて相談どころの状況じゃありません。
 結局、その日はそのままで一日を過ごしました。
 そしてその日の夜、前日の寝不足が祟り、俺はいつもより簡単に睡眠へと落ちてました。
 けれど不意に、深夜に目が覚めました。
 あれ、と思う暇もなく、閉ざした視界の上のほう――頭の上で声がしてます。ボソボソと喋るそれは聞き取れず、ただ、何故か目を開けてみようと思いました。……普段そんな事があれば、絶対に目を開けたりしないのに。

 真っ白な手が、視界の上からお線香を差し出してました。

 叫びを上げようにも声が出ず、目を閉じようにも閉ざせませんでした。そんな俺の耳元で、それが呟きます。ハッキリと、聞こえる声で。

「センコウオクレ」

 意識を失っていたのか、それとも夢だったのか。気がつけば、朝になってました。慌ててその日のうちに母親に相談したところ、恐らくはお寺の二階のお堂に集まっていた何かが、線香上げて供養して欲しくて付いて来てしまったのだろうとの事でした。
 ただ手を合わせるんじゃなくて、もう一度その人のために手を合わせてみればと言われ、それを実行してからは肩も楽になり、何も起こってません。
 俺の体験談は以上です。


2007.07.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | □連作「百物語 ~弐OO七年・夏~」

[013] A君の話

『 百 物 語 』 ~弐〇〇七年・夏~
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1184327979/

70 :ぽんかん ◆fZaV8pnJmI :2007/07/13(金) 21:59:31 ID:MxZ/QCi60
 これは、自分の旦那から聞いた話。

 その日、旦那は かなり仕事がたまっていて、深夜まで残業していた。その時に同じフロアに居たのは、同僚のA君のみ。二人で雑談なんかしながら仕事をしていたんだけれど、フッ・・ と話題が途切れて、何となくそのまま二人とも無言で仕事をしていた。
 しばらくしてA君が突然ポツリ、とこう切り出した。
「人間が一番怖いよね」
 何かと思ってその続きを待っていると、A君は自分の学生時代の体験を話し出した。

 ちょうど15年前(のことだとA君は言う)、大学生だったA君は街中で一人の女の子をナンパした。
 自分のアパートの部屋に女の子を泊まらせたんだけれど、あくる日バイトだったA君は(朝早かったこともあり、女の子がまだ眠そうだったので)女の子に部屋の鍵を渡して、「ポストに鍵を入れて勝手に帰っていい」というようなことを言って部屋を出た。
 その時は「別に盗られるような物も無いし・・」とノンキに考えていたそうだ。
 で、バイトが終わり、友人たちと夕食を食べてアパートに帰って来たのはもう夜の11時を過ぎた頃だった。ポストをのぞくと、有るであろうはずの鍵が無い。
 まさか、と思いながら玄関のノブを回すと、すんなりドアが開いた。

 中を見渡すと、電気も付けず真っ暗な部屋の中、何も映っていないテレビの前にペタンと座った女の子の姿が、玄関外の廊下からの明かりと窓の外からの明かりで見えた。
 女の子はテレビの画面の方を向いたまま、ただぼんやりとしていたそうだ。
 気味悪くなったA君は、すぐに出て行かせようとしたんだけれど、女の子が泣きじゃくり、あと一日だけ泊めてほしい、明日になれば必ず帰るからと懇願してきた。

 A君は何故かそれ以上強く言えず、結局その日も泊めてしまった。
 次の日、大学から帰ったA君が見たのは昨日と同じ光景。
 さすがにA君も気味悪さ半分、怒り半分で、力ずくで部屋から追い出そうとしたら、女の子はどこからか持ち出した包丁を手に暴れだした ―――――――――
 と、そこまで話したA君は仕事が終わったようで、突然話をやめてサッサと帰り支度を始め、「それじゃ」と帰ってしまった。

 旦那はアッケにとられつつも、その話が結局どうなったのかが気になったのだけれど、A君の様子が少し変だったこともあり(途中で旦那が納得行かない箇所で質問をはさんでも、「ああ・・」とか「うん・・まぁ・・」とか、何だか要領の得ないような受け答えだったし)、それに気味悪くもあり、聞きそびれてしまった。
 それから間もなくしてA君は会社を辞めてしまった。

 あれからもう5年も経つのに、旦那はこの季節になると決まってあの日の事を思い出すらしい。

 けれど・・・
 今でも不可解なのは、

 同僚として何年も色々な話をしてきたのに、なんで突然脈絡も無く、しかもあんな中途半端な話をし始めたのか、ということと、
 その話をしている時のA君は旦那に話しているという感じでは無く、まるで独り言をつぶやいているような感じだったこと

そして
「15年前 大学生」というのは、その話をした当時28歳だったA君では、年数がどうしても合わないこと 

だそうだ。


2007.07.14 | | Comments(2) | Trackback(0) | □連作「百物語 ~弐OO七年・夏~」

[014] 卓球場

『 百 物 語 』 ~弐〇〇七年・夏~
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1184327979/

73 :イブラヒモビッチ ◆NA2JlDKnqo :2007/07/13(金) 22:04:33 ID:UW2zDpA3O
あれは、僕がまだ小学生だった頃のことです。当時、卓球場に幽霊が出るという噂だ立ち、ある日数人で卓球場へ行ってみることになりました。卓球場に到着しましたが何のへんてつもありません。
『もう戻ろうか…。』
そう思ったその時!
『チリーン…、チリーン…。』
と鈴の音がどこからともなく聞こえてきました。それに続いて
『カン…、カン…、カン…、ドスッ!』
と、壁のはしごを人が降りて来るような音が!(僕には鈴の音しか聞こえませんでした。)
「逃げろ!!!!!!」
誰かがそう言うと同時に皆一斉に走り出しました。

次の日、僕は熱を出して学校を休みました。幸い熱はすぐに下がりましたが、もう二度とその卓球場に行きたいとは思いませんでした。


2007.07.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | □連作「百物語 ~弐OO七年・夏~」

[015] インコ

『 百 物 語 』 ~弐〇〇七年・夏~
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1184327979/

75-78 :虎:2007/07/13(金) 22:05:59 ID:hexQpjw10
長い上に怖くないけど・・・。
我が家では、鳥を代々飼っている。
セキセイインコとかいう種類だったと思う。
母親が好きなんだが寝る時と飯の時以外、籠から出して遊ばせている。
そして代々、我が家の鳥はめちゃくちゃ俺になつく。
中には変わった能力を持った鳥もいるようで、たまにビックリさせられる・・・。

中学一年の頃だったかな。
稀に見る頭の良いインコがいた。
よく言葉を覚え、人になついた。
家の人の帰りを直感でわかるらしく、だれかが帰ってくる前に玄関で出迎えをした。
今思えば、それが災いしてしまった・・・。
家族全員で出掛けて、夜遅くに帰った時のことだった。
冬だったので茶の間にストーブを付けて出かけた。
インコが寒いといけないから・・・。
その日、家族全員が帰ってもインコの出迎えは無かった・・・。
茶の間のドアは誰かが閉め忘れたらしくすこし開いていたという。
夜中まで大捜索は続いた。
きっと、インコはずっと玄関で待っていたんだろう。
暗くてよく辺りが見えなかったんだろう・・・。
インコは玄関の入口に置いてあった石油タンクの中で死んでいた。

前置き長くてゴメン、不思議な話はここから始まる。
インコを可愛がっていた母は何十分も石油漬けになったインコの体を洗った。
泣きならがら、謝りながら何度も何度もやさしく洗った。
俺もその光景をずっと見守った。
声を聞いたのはその時が初めてだったと思う。
「ピーーーーッ、ピーーーーーッ」
微かだがインコの鳴き声がする。
まさか!と思い、インコを見るが当然目をつぶったまま。
母親もそれに気がつく様子もない。
「ピーーーーッ、ピーーーーーッ」
やはり、鳴き声がする・・・・。
周りを見渡してもインコなどいるわけがない。
さすがに気味が悪かったが、死んだインコが別れを言っているんだろうと思った。
その日の内に、庭の一画にインコを埋葬した。

何日かが過ぎたある日の夜中、また・・・。
「ピーーーーッ、ピーーーーーッ」
鳴き声がする。
今度は外の庭の方だった。
何度もしつこく鳴くので庭に出てみる。
鳴き声は埋葬場所の辺りからだ。
埋葬場所を見てビックリした。
猫かなんかに掘り返されて今にも出てきそうな半ミイラ化しかインコが顔を覗かせていた。
「ごめんごめん」と心の中で謝りながら、
もう二度と掘り返されないように穴を奥深くまで掘って再度埋葬してやった。
掘ってる時、一度だけ「ピーーーーッ、ピーーーーーッ」が聞こえた。

それから代々、鳥が亡くなる度に庭に埋葬する。
亡くなり方は様々だったが、その度に「ピーーーーッ、ピーーーーーッ」が聞こえる。
その声はその時埋葬したインコなのか、以前の頭の良いインコの声なのかは俺には判別付かない。
その謎はいずれわかるだろう・・・。
今、恒例の如くインコを飼っている。
しかもこのインコ、あのインコの様に頭がいい。
そしてなにより、鳴き方に特徴がある。
「チョーーーーーッ、チョーーーーッ」って鳴くのだ。
きっと謎はこいつが亡くなった時にわかるだろう。
「ピーーーーッ、ピーーーーーッ」と鳴くか。
「チョーーーッ、チョーーーーッ」と鳴くか。

でも、可愛いから死んでほしくはない。
長生きしてくれ、インコのチョーちゃん。


2007.07.14 | | Comments(1) | Trackback(0) | □連作「百物語 ~弐OO七年・夏~」

[016] 人形

『 百 物 語 』 ~弐〇〇七年・夏~
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1184327979/

80 :てぃば ◆29nSS.Gmv2 :2007/07/13(金) 22:10:51 ID:whQjBNxf0
 友人の話ですが、その友人の家にはよく祖母と叔母がよく泊まりに来るらしい。
 
 それで祖母と叔母専用の部屋が用意されている。
 その二人は無類の人形好きだと言うだけはあって、二人の為の部屋に人形を買っては置いていくそうだ。
 
 そしてある日またその二人が泊まりに来た翌日、血相を変えて友人の所へ来た。

 なんでもその二人によると、飾ってある人形のひとつが二人の手を噛んだと言うのだ。
 どうにも信じられないが、二人の手には人形のそれと思われる歯形がくっきりと付いていた。
 それ以来友人は、その部屋の人形を直視できなくなったらしい。

 しかも、その部屋には祖母と叔母に噛み付いた人形がまだ、置いてある。


2007.07.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | □連作「百物語 ~弐OO七年・夏~」

[017] 手紙

『 百 物 語 』 ~弐〇〇七年・夏~
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1184327979/

82-85 :信奉者:2007/07/13(金) 22:12:57 ID:qYOHfR7eO
あれは、まだ僕がソフトを不正にコピーしていた頃の話です。
僕はソフトを購入したことは一度もありませんでした。
いや、厳密には、購入したらすぐにコピーして、原盤を中古ショップに
売ることにより、その差額だけでゲームを楽しんでいたのです。
この1年間で、そうやって集めたゲームはフロッピーディスクケース一杯になっていました。
その日も、いつものようにコピーしたらすぐに売るつもりで新作ゲームを購入しました。
タイトルは『ハルマゲドン』という、パッケージもゲーム画面もどことなく無気味なRPGでした。
これを作ったソフト会社は、しばらくヒット作品に恵まれていないようです。
僕も、全作品をプレイしてきましたが、以前ほどのパワーはなくなっています。
この会社もそろそろ終わりかな・・・。
パッケージを開けると、さっそくフロッピーディスクを強力なオートコピーツールでコピーし始め、その時間を利用して、ソフトのマニュアルをパラパラとめくっていました。
そして、最後のページにあった注意書きには、こんなことが書かれていました。

『このソフトはコピーしないほうがいいでしょう。』

しないほうがいいでしょう、とは曖昧な表現だなあ、と思っていると
ちょうどコピーが終了したので、コピーが取れていることを確かめると、すぐに中古ショップに出掛けました。

その夜、僕は『ハルマゲドン』に夢中になっていました。
買った値段が9800円、売った値段が5000円。
半額でゲームが楽しめる。なんて、僕は何て頭がいいんだ。
そうだ! 友達5人に、1000円でこのソフトをコピーしてやれば元が取れる。
そんなことを思いつつ、僕は延々とゲームをプレイし続けていました。

(暗転)

あ、停電!?
ゲームに熱中していて気づかなかったが外はいつの間にか嵐になっている。
最後にセーブしたのが数時間前だったことが頭をよぎった。
僕は気落ちしながら、ポケットに入っていたジッポライターを取り出し、フタを開けて火を付けた。
一瞬、真っ暗な画面の中に不気味な顔が映る。

え?

僕はびっくりして、とっさにライターのふたを閉めてしまった。
今、確かにモニターに誰かの顔が写っていたような気がした。

何も写っていない。
気のせいか?

僕は火を付けたまま、しばらくじっと停電が戻るのを待っていたが、
一向に復旧する気配はないようだ。
僕は、ひょっとしたら停電の原因は落雷ではなく、単にブレーカーが落ちただけかもしれないと思い、調べに行こうと椅子から立ち上がろうとした。

・・・か・・・体が動かない!!
これがいわゆる金縛りというやつか!?

(再びあの顔が映る)

「うぁ~~」
僕はびっくりして、火のついたジッポライターを床に落してしまった。
ライターはフロッピーディスクケースに入り、ディスクの一枚に燃え移った。
次々とディスクが溶け、プラスチック特有の鼻を突く有毒ガスが発生する。
火はパソコンにも燃え移り、ますますその勢いを増す。
パソコンにさしてある「ハルマゲドン」のディスクも燃え出し、溶けはじめている。
ディスプレイに写る顔からは無気味な笑い声が何度も響き渡る。
そして遂に、動けない僕の体にも火が燃え移った。

ズボンや服がじわじわと焦げ出す。

もうだめだ・・・。

そう思った瞬間停電が戻った。
今まで燃え盛っていた炎は、うそのようにおさまっていた。
それどころか、燃えていたはずの服やパソコンが何ともない。

夢だったのか・・・?

ふと目を落とすと、フロッピーディスクケース内のコピーディスクは跡形もないほどに溶けていた。
パソコンに入っていた「ハルマゲドン」のディスクも同様に溶けて流れ出していた・・・。

あとから聞いた噂では、あのゲームを開発した人のひとりが、
完成直後に過労で亡くなったのだそうです。
モニターに写っていた顔は、きっとその開発者だったのでしょう。
コピーディスクが燃え尽きるのがもう少し遅かったら・・・、と思うと今でもゾッとします。
あれ以来、僕はソフトをコピーするのをやめました。
どんなソフトにも開発者の執念がこもっていること、そして、ソフトを買うことは、そのソフト会社の次回作につながることがわかったからです。
コピーユーザーが「この会社のソフトは最近面白くない」と言える権利はどこにもないのです。


2007.07.14 | | Comments(2) | Trackback(0) | □連作「百物語 ~弐OO七年・夏~」

[018] 人形の話

『 百 物 語 』 ~弐〇〇七年・夏~
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1184327979/

87-89 :牛タン ◆86/e9umKOI :2007/07/13(金) 22:20:19 ID:V+IQCE6W0
少し変わった友人がいる。Kとしよう。
長い付き合いで、私の年齢を二で割って、
ちょうどくらいの付き合いだ。腐れ縁というやつである。
雨の日だった。
三年程前に、そのKに「娘」を紹介されたことがある。
といっても、生身の、ではない。kは独身だし、
そんな浮いた話は聞いたことはなかった。
紹介されたのは、人形だった。
「この娘はね、私の娘なんですけどね」
Kの家に遊びに行った時の事だ。
居間で寛いでいた私に、Kはその「娘」を腕にちょこんと
座らせながら見せに来たのだ。
良く出来た人形のようだった。一メートルより少し大きい位の、
関節の稼動する、いわゆる生き人形みたいなものである。
と言っても、これはK一流の冗談である。
まあ、人形好きは本当みたいだが、何も本気で「娘」だと思っている
訳ではない。そういった人形嫌いの私の事を百も承知で、
態々見せに来るのは悪趣味だとは思うけれども。
当然如く私は気味悪がり、その様をからかわれた訳だ。

その日、私は自宅に帰り、眠りに就いた。
夜中、妙な感触に目が覚めた。未だ雨は降っている。雨音が聞こえる。
その時、私は横向きに寝ていたようだ。その私の後頭部を、
何か触っている。いや、撫でられている。
私は未だ半分夢の中で、くすぐったい感触に思わず手を伸ばした。
それは、手だった。
ただ、人の手にしては硬いのだ。
人の手にしては、妙な溝があるようだ。
とても小さい、子供のような手だ。
全く、一体誰が…そう思った所で、私はガバリと跳ね起きた。
私は一人暮らしである。この家には今、私しか居ないのだ。
暗がりを、恐る恐る見渡しても、やはり誰も、何もいなかった。
結局、虫でも這っていたのだろうと、私は寝惚けていたのだろうと、
そんな曖昧な納得をして、この事は誰にも話さなかった。

暫く経って、Kが今度は私の家に遊びに来た。
取り留めの無い雑談の中に、彼の「娘」の人形の話が出た。
「そいいえば、前にあなたに見せた「娘」なんですけどね、
 彼女、偶に一人で出歩くみたいなんですよ。」
私は嫌な顔をして見せるが、Kには勿論効きはしない。寧ろ逆効果だ。
嬉々として話し続ける。
「彼女、私の部屋に普段置いてるんですが、寝る前に居た位置と
 違っていたりする時があるんです。この前なんか、足の裏に
 泥なんか付いていましたしね。夜に散歩でもしてるんですかね?」
泥。私は聞かずにはいられなかった。それは、何時の日の事なのか。
私が話しに食いついたのが意外だったのか。怪訝そうな顔だった。
「ほら、この前あなたが私の家に来たでしょう?その次の日の朝
 ですよ。あの日、雨で庭がぬかるんでいましたからね」


2007.07.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | □連作「百物語 ~弐OO七年・夏~」

[019] 旅館

『 百 物 語 』 ~弐〇〇七年・夏~
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1184327979/

91-93,99-100 :黒板消し二級 ◆NiFxMXxz3c :2007/07/13(金) 22:25:57 ID:oArD26OTO
気のきいた前置きができないのでいきなり話始めます。

小学校4年の頃、京都にある旅館に泊まった時の話だ。
従兄弟と仲がよかった僕は、従兄弟に誘われて旅行についていった。
僕達が泊まった旅館は山の頂上くらいにあって、凄く落ち着く雰囲気と凄く落ち着かない雰囲気の両方が出てた。
矛盾してるけど本当に。

それでも僕と従兄弟はテンション上がりまくりであんまり気にしなかった。
従兄弟『見てみ!モスラ止まってるモスラ!!』
俺『うわっ!この蛾マジでかいじゃんwww』
なんてバカみたいにはしゃいでた。

話は前後するんだけど、旅館に行く数か月前に初めて幽霊を見たんだ。
自宅の二階に白い足だけが立ってるのを。
それから霊感が付いたらしく頻繁に見ていたけど、子供ならではの無邪気な勇気というか好奇心で恐怖は乗り切ってた。(今ならびびって無理
旅館に入った時も、キン○マが縮み上がるほど寒気がしたけど、旅館の人がスグに出て来たから気にしてる暇はなかった。
旅館のおっちゃんの顔はよく思い出せないんだけど、嫌な感じじゃなく、凄くいいおっちゃんだったと思う。


その日旅館に泊まる客は僕達だけで、いわゆる貸し切り状態だった。
当然のように騒ぎまくる従兄弟と僕。

お風呂でも従兄弟ははしゃいでたんだけど、お風呂で僕は固まってしまった。

だって明らかに湯船に三人入ってた。

僕と従兄弟と誰か。

どんなに周りを見ても僕と従兄弟しかいない
存在だけ分かる感じ。
そのため早めに風呂を出たワケなんだけど、子供のくせに
(せっかくの旅行を台無しにしちゃう)
とか思って従兄弟のおばちゃんには話さなかった。

お風呂を出てトイレに向かうと、トイレの周辺は広いスペースになってて、卓球台が一つ置いてあった。

受付で話を聞くと、二十円で三十分卓球ができるそうだ。
今思うと安過ぎる気もするけど気にせず借りたら、今日は貸し切りだから時間は気にしなくていいとの事。

そこから数十分、従兄弟と僕は卓球で遊んでいた。

しばらく遊んでいると、突然ピン球が飛んで行ってしまった。

当然ピン球を取りに行ったんだけど、ピン球が落ちてた所にやたらデカい絵がかけてあった。

物凄い悪寒がした僕は部屋に戻る気マンマンだった。


でも、振り返ったら従兄弟がいない。

怖くなった僕は部屋まで走って戻ったんだけど誰もいない。

訳が分からなくてとにかく廊下を走り回って全部の部屋を見て回ったが、自分が泊まっている部屋以外はドアも開かない。

残っているのは一番奥、1015と書かれた部屋だけだった。

寂しくて泣きまくってた僕の耳に優しい声が聞こえて来た。

『こっちにお母さんがいるよ』

僕は一番奥の部屋に行く足を止めた。

突然涙が止まり、かわりに全身から汗が吹き出て来る。


 こ の 部 屋 は 危 な い

僕がそう感じた直後、ドアから無数の真っ青な腕が飛び出して来た。

僕ははじかれるようにその場を逃げ出した。

後ろを向くと、真っ青な腕の壁が迫ってくる。
僕はずっと泣き叫んでた
初めて感じる異常なモノへの恐怖。
なんでこんな事になったんだろう?

逃げながら頭をかすめた疑問が僕を助けてくれた。
(そっか!あの絵だ!!)

僕は遊戯スペース目指して走り、絵に手をついた
そこからは覚えてないから僕が体験したのはここまで
ここからは事件(?)の後の話

従兄弟の証言

H(俺)がピン球を取りに行った時に突然絵をすり抜けて行ってしまった。

おばちゃんの証言

Hが絵の中に入ったとK(従兄弟)が騒ぐから絵を見に来たらHが倒れてた。

まだ泊まる予定だったが、僕達はその日の朝に旅館を後にした。

おばちゃんが帰ってから旅館について調べたらしい。(いわくつきかどうか)
するとそこに旅館は存在していない、というか僕達が登った山自体が存在して無かったらしい。

旅館の名前は覚えてない。

旅館のおっちゃんの顔も覚えてはいない………
あんまり怖くなかったかもしれないけど、体験した本人としては本当に怖かった。

余談だが私の霊感はその後どんどん強まっていったが、中学2年を境になくなり、心霊現象に会う事もなくなった。

しかし今でも大きな絵を見ると、背筋が凍る。

京都にはもう絶対に旅行に行かないと決めた僕でしたが、修学旅行で京都に行くことになり、しばらく鬱でした


2007.07.14 | | Comments(1) | Trackback(0) | □連作「百物語 ~弐OO七年・夏~」

[020] クラブ

『 百 物 語 』 ~弐〇〇七年・夏~
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1184327979/

102 :本当にあった怖い名無し:2007/07/13(金) 22:38:44 ID:FPp3vRdW0
 これは、私が東京練馬の大泉学園周辺のバーのマスターに話してもらった、池袋のクラブで本当にあった話である。
 このマスターはかれこれ10年前、池袋のあるクラブに通っていた。だんだん通っていると、店の者とも浸透していくものであるが、ある日、女性店員から、
「トイレの窓から夜、閉店の作業をしていると、変な音がする」
と聞いた。

 マスターは正義感強く、クラブが休みの時、トイレに監視カメラを設置した。
 それで、翌日監視カメラを見た、テープを再生すると・・・すると、声がする。うめくような声が。すると、ちょうどカメラの日付項目のすぐ上、水を流す取っ手のあたりから、真っ赤な顔がふうっ・・と横切ってこちらを向いて、
「はぁぁぁあああああ」
と叫んだそうですよ。

 その女性店員、いつもその知らない恐怖と隣り合わせだった。と言う。


2007.07.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | □連作「百物語 ~弐OO七年・夏~」

前のページへ  |  ランダム  |  次のページへ

おしらせ

■おーぷん2ちゃんねるオカルト板の健在を確認。状況を再開する! (`・ω・´)
■思ったほど書き込みなかった…(´・ω・`)
■しばらく隔週更新くらいになります。おーぷん2ちゃん超がんばって!


事務連絡
伝言板を作成しました。個別記事と関係のないコメントや要望などは、お気軽にこちらまで。
特別企画「投稿怪談」を掲載。投稿者の皆様ありがとうございました。
全話読破・記念ノートを設定。感想など残して頂けると、管理人約1名が手を叩いて喜びます。

◆Twitter
◆ユーザ名→ @enneades

ブログ内検索

カテゴリについて

[怪異]
怪談。明らかに創作と分かるものは除外しています。
[都市伝説・噂]
都市伝説。噂として広まっている曖昧な怪談。明らかに矛盾しているものも収録します。

[民話・伝承]
昔話や民話として語られる怪談。または興味深い習俗、口伝など。
性質上、ことの真偽や矛盾点の有無などは問いません。
[サイコ]
生きている人間が怖いという話。
[その他]
過去の企画記事など。話数カウントには加算していません。

月別アーカイブ

04  07  06  05  04  03  01  12  11  10  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  01 

RSSフィード

ランキングに投票

▼管理人を励ますボタン。

FC2ブログランキング

QRコード

QRコード

その他

Mystery-Search Ranking
人気blogランキング

    感想・情報提供お願いします

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    ※メールチェックは月1回程度です。お急ぎの場合は、コメント欄で「メールチェックしろ!」とお声かけ下さい。

    編集方針

    《警告マーク》
    【呪】
     聞いた人に何かが起きる、という形式の話に表示しています。
    【グロ】
     生理的な嫌悪感を抱かせるような話に表示しています。


    ■平成18年4月23日開設
    ■平成26年3月26日更新停止(1月29日最終更新)
    ■当サイトは、2ちゃんねる掲示板への書き込みを報道し、批評に供することを目的とした非営利のブログです。管理人が当サイトの運営から経済的利益を得ることはありません。
    ■著作者または著作権者からの削除の要請には、誠実に対応させて頂きます。メールフォームより御連絡下さい。

    ■2ちゃんねる掲示板の特性から、下記のような修正を加えることがあります。
    ■改行位置は変更することがあります。その際、改行にかえて読点を打つことがあります。
    ■(つづく)(つづき)等の編集指示は、本文に反映した上で削除します。誤字脱字の修正指示も同じです。
    ■他の書き込みへの返答と新しい話題が1レス中にあり、アンカー等で明白に分離できる場合は、これを分けて採録することがあります。
    ■個人情報は伏字にすることがあります。
    ※なお、誤字脱字は、ネットスラングとして定着していることがあるため、原則として修正していません。一般の用法と異なっていても、投稿者の意思を尊重して頂き、過度の指摘はご遠慮下さい。