∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part45∧∧
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1247854835/l50
281 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 21:45:44 ID:SsHPf+ts0
俺が小6の時の話
友達と二人で学校から帰宅途中、いきなり友達が「あっ!!」っと叫んで前方に見える山を指して叫んだ。
なんだと思い、指差した方向を見ると、丁度、葉巻型のUFOが山の稜線の向こう側に消えていくのが見えた。
見えてた時間は、ほんのわずかだったが、UFOの機体が太陽光を反射して銀色に光っていたのが今でも脳裏に焼き付いている。
俺が友達に
「今のUFOか?!」
と聞くと、友達は何故かこう答えた。
「知らん!見て無い!!」
「え・・・・」
一瞬あっけに取られる俺。
「知らんって、おまえが先に見つけたんだろ?!」
「知らんもんは知らん!!」
その後も、口論を続けながら友達の家まで俺は付いて行きましが、結局友達は最後まで見た事を認めようとはしませんでした。
この彼の不可解な態度の理由は、後日判明する事になります。
ここまで読まれた方は、山の話じゃないじゃん!って思われるかもしれませんが、話はこの後、山が重要なファクターになります。
282 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 22:48:45 ID:SsHPf+ts0
翌日、学校で皆にその話をすると大騒ぎになりました。
そこで、話は「あの山にはUFOの秘密基地があるにちがいない」
と言う、子供らしい展開になり、今度の日曜日に山に登って基地探索を友達五人ほどですることになりました。
その時に、最初にUFOを見つけた友達も誘いましたが、「いくかそんなもん!!」と、不機嫌な様子で断られました。
そして日曜日になり、午前中から集まった小学生五人が山を登る事になりました。
山と言っても、せいぜい標高100mぐらいの山ですから、あっという間に山道を登り頂上付近が見えて来るようになりました。
すると、山道の脇に少し開けた場所があり、鉄柵で囲われた小さな建物を発見しました。
レンガ造りの古そう建物で、びっしりとツタに覆われており、よく見ると鉄の頑丈そうな扉がありました。
「帝国陸軍○△×」と書かれた木の看板が扉の横に設置してあり、縦書きのその文字は、下部をツタで覆われていたため判読できませんでしたが、何故か友達の一人が
「きっと、火薬庫にちがいない!」と言い出したため更に小学生の好奇心を煽る結果となり、鉄柵を越える事になりました。
そして、鉄柵に皆が手を掛けて登ろうとしたその瞬間。
「こらっ!そんなとこ入っちゃいかん!!」
と言う、大人の怒声が聞こえてきました。
自分達以外にいない山の中だと思っていた俺は、かなりびっくりして声のするほうを振り返りました。
そこには、背負子に薪を積んだ老人が怖い顔をして立っていました。
「子供だけで、この山に入ってくるんじゃない!すぐに降りろ!」
と、更に怒られ強制的にその日は下山させられました。
しかし、一度火の付いた子供の好奇心は抑えがたく、皆で話し合った結果、来週の日曜日に再び山登りにチャレンジすることになりました。
翌日、学校で山登りに参加しなかった友達に話すと、参加人数がドンドンと増えて行き、採集的には18人ほどに膨れ上がり、
その大所帯で日曜日に山登りをすることに決定しました。
284 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 02:03:13 ID:63c5/mrD0
そうして迎えた日曜日。
集まった人数は当初予定していた18人にはほど遠く、8人にとどまりましたw
少しがっかりとはしましたが、それ以上に、これから始る火薬庫と基地探索に胸がワクワクしていたのを覚えています。
今回も順調に山道を登り頂上付近まで辿り着きました。
・・・・が、しかし
火薬庫が見当たりません。
火薬庫があったと思われる開けた場所は見つけましたが、そこには草が生い茂っているだけで何もありません。
場所を間違ったかと思い、周辺を捜索しましたが全然見つかりません。
しだいに、新しく参加した友達の疑惑の目と非難の声が上がり、元から参加していた仲間との間で軽い喧嘩になったりもしました。
いつまでも喧嘩をしてても始らないので、UFO基地探索に切り替える事にし、再び頂上目指して登り始めました。
そして頂上の尾根に辿り着き、UFOが消えた辺り(山道から東の方角)を山の稜線に沿って探索したのですが、何も見つかりません。
だんだん、つまらなくなってきた俺達は山を降りる事にしました。
しかし、元来た山道を降りるのではなく、山道が尾根より先も続いていたので、この山道を降りると、どこに出るのか調べる事にしました。
285 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 02:04:21 ID:63c5/mrD0
すこしばかり降りると、唐突に目の前が開けました。
そこは、30世帯ぐらいありそうな新興住宅地でした。
殆どが空き地で、家は5,6件しか建っていません。
(こんな山の中に住宅地??)
誰も、この住宅地の存在を知るものは仲間の間ではいませんでした。
何故か、その時に皆が無口になって言ったのを覚えています。
その時は、なんとなく違和感を覚え口数が少なくなった気がしますが、現在、当時の事を思い出すと不可解な点がいくつかあります。
・まず、住人の姿が見えません。
・洗濯物が干してあると言う生活感が一切見受けられません。
・住宅の庭には、一切植え木等のガーデニング類がありません。というか、敷地内は何も無い土むき出しの庭でした。
・しかし、各家庭に必ず車が一台停まっていて、全て黒色の車だったような気がします。
・上記の点は、5,6軒ある家全部に共通していました。
286 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 02:05:12 ID:63c5/mrD0
なんとなく不安を覚えだした頃、仲間の一人が麓に降りるらしい舗装された道路を発見しました。
「とっとと降りて、どこに出るか調べようぜ!」と誰かが言いました。
皆も賛成のようでした。言葉には出さなかったけど俺と同じように不安を覚えていたようです。
そうして、その道を麓に向かって降り出した俺達は、やがて木々の間から見える、みなれた風景を発見しました。
「なんだ、ここに出るのかぁw」と、誰かが喋りだすと安心感からなのか再び皆でワイワイと会話を始めました。
しかし、その会話も長く続きませんでした。
丁度、山から降りる道路が麓の道路に合流する所に外部からの侵入を防ぐようにバリケードが築かれていたからです。
仕方が無いのでバリケードを避けるように草むらに分け入り麓の街にでました。
もう、誰も会話はしなくなり、その日はそのまま家路につきました。
翌日、学校で麓の街に住んでる奴を何人かを捕まえて、山の上の住宅地の存在を知っているか尋ねましたが、ほとんどの人は知りませんでした。
知っている人も、親にバリケードを越えて山に入るなときつく言われてたそうです。
・・・・そして、話はいきなり10年後に飛びます。
ここまではプロローグです。
295 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 10:38:58 ID:63c5/mrD0
前回、話は10年後に飛ぶと言う話をしましたが、もう少し小6当時の事を補足的にしたいと思います。
あの住宅地を発見した日から、
「なんか変じゃね、あの住宅地?」
「麓にバリケードあったけど、簡単にどかせそうな物でなかったぞ。」
「じゃ、なんで全部の家に車があったんだろう。麓と行き来して無いのか??」
「つかさ、あそこ人住んでるのかな?」
「住んで無いなら、なんで車が置いてあるの?」
「そもそも、なんで二回目に登った時に火薬庫ないんだ?」
こんな感じの話題を参加した友達の間で、しばらくしていました。
(UFO)、(帝国陸軍火薬庫)、(変な住宅地)子供にとって想像を飛躍させるネタが満載なのに、その時は疑問は口にしても飛躍した事を喋る友達は一人もいませんでした。今思うと不思議です。
そして、その時体験したことを最初にUFOを発見した友達に話して見ました。
すると彼は、かなり驚いた様子で・・・
「おまえら、あの住宅地見つけたのか?」
「ええ?知ってるのっ!?」
「・・・・・」
「おまえも、あの山登ったんだ?」
「・・・・しらねぇよっ!!」
「だって今そういったじゃん!!」
「・・・・・」
それから、彼は参加した8人を、あからさまに避けるようになりました。
俺達は、かなり仲の良かったグループ(最初の五人と俺と、その友達)だったので、結構ショックを受けると同時に憤慨したのを覚えています。
やがて中学生になり、三年間クラスが彼と一緒になる事も無かったせいか、上記の会話が彼とした最後の会話でした。
10年後、彼から唐突に電話が掛かってくるまでは・・・・
299 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 11:41:32 ID:63c5/mrD0
「よう、ひさしぶりw」
電話の彼の声は、少し興奮してるような感じを受けました。
「今から会えないか?」
そう尋ねる彼に同意して、近所の喫茶店で落ち合うことになりました。
俺達は、その当時別々の土地で暮らしていました。
彼は東京の大学に通うため地元を離れ、例の山登りに参加した他の友達も、進学や就職などで離れており、地元に残っているのは高校卒業して地元の企業に就職した俺一人だけでした。
そのためか、彼の声を聞くまで山登りでの体験を殆ど忘れてしまっていました。
「よう」と声を掛けながら喫茶店の椅子に腰掛ける友達。
「おう」と返す俺。
あまりに久しぶりなせいか、会話の無い居心地の悪い時間が二人の間に流れていました。
ウェイトレスが注文を取りに来た後で、我に帰るように彼が話始めました。
「あん時の事覚えてる?」
「うん、UFOのことだろ」
「あの時の事があってから、おまえや他の仲間避けるようになったじゃん」
「・・・・うん」
「まず、その事謝りたくてさ」
「うん、いいよもう気にすんな」
「それと、何故避けるようになったか、その理由も・・・」
そして彼は、あの当時の事を話し出し始めました。
300 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 12:15:33 ID:63c5/mrD0
「俺さ、おまえと二人で見たのが最初じゃないんだUFO」
「実は二回目で、最初に見たのが、おまえと見た日から数日前の日曜日だったんだ」
彼はその日曜日、とくにやることも無かったので、家の前の塀に向かって一人でキャッチボールをしてたそうです。
ふと、視界の端を光るものが横切ったので、そちらに視線を向けると、二回目に見た時と同じような葉巻型のUFOが山の稜線に消えていくとこを見たそうです。消えた位置もほぼ同じ。
で、子供の考える事は同じなのか、その時彼も、消えたUFO探索を思いついたそうです。
それで近所に住む俺とか、他の仲間達を誘いに来たそうですが、一人も家に居なかったので、あきらめて一人で山を登りだしたそうです。
「山道の途中で火薬庫あった?」と、話に割り込む俺。
「その時は見なかったな。」
「その時??」
「まぁ、まて、話には順番があるから。」
306 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 13:15:17 ID:63c5/mrD0
やがて彼は頂上の尾根に辿り着き、俺達と同じように尾根沿いを、しばらく探索したそうです。
しかし、何も見つからなかったので元の山道に戻り、俺達がしたように元来た山道を降りるのではなく、先に続く山道を降りたそうです。
そして彼も、その住宅地を発見します。
俺達が足早に去ったその場所を、気の強い彼は一軒一軒丹念に調べて回ったそうです。
「でさ、一軒だけ玄関が半開きになってる家発見したんだ。」
「まさか・・・・その家に入ったとか?」
そのまさかでした。彼はその家の扉を開けて玄関に入ったそうです。
普通の玄関と廊下と二階に続く階段があったそうです。
そこで彼は大声で、
「ごめんくださ~い」と声を掛けて見たが、何の反応もありません。
そこで彼は自分でも理解できない行動にでます。
「なんかさ、気づいたら靴脱いで家の中上がっちゃったんだ。」
「まじかぁぁ!」
「うん、最初は玄関先で声掛けるだけのつもりだったんだ。どうして上がっちゃったのか自分でも分らん。」
彼は、とりあえず玄関に一番近い部屋の扉のノブに手を掛けて開いて見たそうです。
308 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 14:00:01 ID:63c5/mrD0
そこで彼が見た物は・・・・
それほど広くも無い部屋に、大勢の人が隙間無くびっしりと立ち尽くしていたそうだ。
誰も喋らず、ぴくりとも動かずに、ただそこに立っているだけ・・・・
「何人ぐらい、その部屋にいたの?」と、口を挟む俺。
「う~ん、よくは覚えて無いけど、30人ぐらいいたような。」
「あそこの住宅地6軒建ってただろ?」
「うん確か」と、返す俺。
「なんかさ、あそこに住んでる人達全員が一つの部屋に集まって、立ち尽くしてる・・・・そんな感じだった。」
「・・・・どんな人達だった?」
「全員俺から背を向ける形で立っていたから、顔は見ていない。でも、男も女も居たし、老人から子供まで色んな人達がいた。」
その異様な光景に、なかば逆切れ気味に彼は叫んだそうだ。
「ごめんくださ~い!!」
すると、彼の一番近くにいた中年ぐらいの男性が、ゆっくりと振り返った。
「で、どんな人だったの?」
「覚えて無いんだ。振り返った瞬間、気を失っちゃったみたいで。」
そして彼が目覚めた時、何故か山道に居たそうだ。
そばには俺達が最初に山登りした時に怒られた老人が立っていたそうだ。
近くには火薬庫とおぼしき建物も・・・・
310 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 14:52:01 ID:63c5/mrD0
気がつくと目の前に老人が彼を見下ろしていた。
「大丈夫か坊主?」
返事を返そうにも声が出なかった彼は、うなずくしかなかったそうだ。
「あれ見ただろ?」
老人が指す(あれ)とは明白だった。住宅地の事だ。
もう一度うなずく彼。
「今日見た事は全て忘れろ。そして誰にも喋るな。」
住宅地の事を詳しそうなので質問したかったが、老人のただならぬ雰囲気から質問はやめて
「わ、わかりました。」
そう答えるのが、せいいっぱいだったそうだ。
そして、老人に見送られながら、彼は下山したそうだ。
「で、その数日後またUFO見ちゃうわけだおまえと。」
ようやく、彼が当時とった不可解な態度の意味が理解できた。
「俺あの時怖いし、混乱してるしで。それなのにお前とか他の奴らが無邪気にUFOとか山登りの事とか聞いてくるじゃん」
「うん」
「だから、ああゆう態度取るしかなかったんだ。」
「なるほど・・・」
「でもさ、あれから10年たったせいか恐怖も薄れてきてさ、不可解な体験をそのまま放置するのも耐えられなくなってさ・・・・」
「うん?」
「今回帰省したのを機に、法務局にいってきたんだ。」
「法務局?」
「そう、あの土地の不動産登記調べてきた。」
「ええ?」
311 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 15:07:51 ID:63c5/mrD0
「でさ、凄い事発見したんだこれが。」
そう言うと彼は手持ちのバッグに手を突っ込み何かを探しているようだった。
「あれ、おかしいな?登記簿のコピー持って来たはずなんだけど?」
「忘れたのかww」
「みたいだなww仕方が無い明日また会おう。」
「で、発見って何?」と聞く俺。
「凄いぞ、でも登記簿見せてからでないと説得力ないから、明日説明するよ。」
「うおぉ~そりゃ楽しみだw」
「それじゃ、また明日ここで会おう。」
「うん、またな。」
それが、本当に本当に彼との最後の会話になった。
翌日彼は喫茶店に現れず、1週間後謎の失踪をとげる。
心配した親が警察に捜索願いを出したところ、山中の農道で親から借りっぱなしの車を警察が発見した。
その山中は、あの住宅地から1km離れて居ない場所だった。
314 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 16:15:31 ID:63c5/mrD0
事件性を考慮した警察が消防団と共同で、車両が放置されていた周辺の山の野探しが始った。
それと同時に、家族以外で彼とあった最後の人間という事で、警察が事情を聴きに俺の家まで尋ねてきた。
喫茶店で会ってた時間とか、翌日約束したのに彼が現れなかった事とか警察に説明した。
しかし、二人で話した内容までは説明しなかった。
どう、説明していいか分からなかった。UFOとか帝国陸軍火薬庫とか山の住宅地の事を、うまく説明する自信が無かった。
同時に、本能が、
(あの時の事は、マジやばい。誰かに喋ったらいけないことなんだ。)
そう、訴えかけてくるようで、とてもじゃないけど警察に喋るきにはなれなかった。
でも、警察と消防団が周辺の山を野探ししてる事を知り、何度か警察の前まで足を運んだ。
(野探しするなら、あの住宅地を徹底的に調べてくれ!!)
でも、無理だった。そんなお願いをしたら、あの体験を全て説明しなくちゃいけなくなるからだ。
やがて捜索は打ち切られた。警察は家出で処理をしたようだ。
ご両親は、今でもその事を納得いってないと言う事を地方紙の記事で読んだ。
「息子は家出ではありません。何か事件に巻き込まれたんです。」
記事でそう訴えておられた。
今でも後悔をしています。何故勇気を出して説明しなかったのか?
この事は、俺のその後の人生に重くのしかかる事になります。
315 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 16:23:25 ID:63c5/mrD0
ここから話は現在に飛びます。
最近俺の回りで起こった事を話しです。
しかし、まだ自分の中で、うまく消化出来てない話なので少し時間を置いてから投稿したいと思ってます。
と、同時に
「こんな稚拙で長文の話は聞きたくない!」
と言う意見が多いなら話はここで終了します。
つづく・・・・か、どうかはみなさんしだい。
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2009.07.27 |
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264 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 17:16:40 ID:jhkfeD3pO
この間、渓流釣りに行ったときの話
梅雨もあけ、晴れの日が数日続いたので川の水嵩もだいぶ落ち着いていた。ポイントの淵へは川沿いに登っていったんだが、予報では30超えが言われていたけど大きく張り出した木の枝と上流から吹き下ろしてくる風のおかげで思っていたよりも全然涼しかった
いつもは熊避けの鈴を下げてくんだけどその日に限って忘れてきてしまった。前の週に尾瀬へ行った弟に貸したままだったのを思い出したのは、車を降りてからだった
途中、いつからあるのかわからない小さな祠に握り飯を一つ供え、誰かが供えていったワンカップの空瓶に川の水を酌んで供えてなおも登る。この社、もう釣りのためにここを通る人くらいしか手をあわせないらしい
もう少しで目的の淵につくというころ、この辺は足場も悪くて歩くのも一苦労
疲れも調度たまってくる頃で、早く淵について傍の小さい川原で一服したいと気が逸る。目の前の藪を越えたらもう目的地は文字通り目と鼻の先、藪を一端に手をかけ分け入ろうとしたその時
不意に川上から吹く風が強くなり強烈な獣臭さが鼻をついた
同時に『おい!!』と野太い声に背後から一喝された
びっくりして藪に分け入ろうとして片足あげた態勢のまま固まってると、視界の中、藪を透かして見える10メートルくらい先の流れを黒い何かがのそのそと渡り、対岸の斜面を登っていく
見事な体躯の熊だった
背後に謎の声、前方には熊
心臓がバクバク脈打って自分の心音で耳が痛くなりそうになってたときまた背後から声がした
『もういいぞ』
少しも安心はできなかったけど、その言葉を聞いたらふっと力が抜けてあげたままの足を下ろした。足は丁度枯れ木を踏みつけて大きな音が響いた
今になって思うと、あの声に驚いて足を止めなきゃ熊と鉢合わせしてたんだろうな
このスレで何度か話に聞いていたけど、自分がお供えのご利益にあずかったのはこれが初めてだった
(祠にお供えしても坊主の日はあったし)
その日はとにかく怖かったから一目散に帰ってきたけど、今度行くときは酒でももっていこうと思う
2009.07.27 |
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217 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 05:31:10 ID:pLgANKrBO
自分と兄と兄の友人と兄の友人の彼女の計4人でドライブに行った時の話。
当時、自分は中3で兄は21歳。歳が離れているとは言え思春期という事もあってかなかなか兄と出掛けるなんてホントなかったんだけど
その時は、なぜか珍しく兄がドライブに行こうと誘ってきました。
行き先は長野。運転は兄と兄の友人で交代しながら行くということでした。
そしていざ出発。自分は後部座席で外をボーッと観ていました。
日が暮れてやがて夜になる頃、山道につきました。
薄暗い道を蛇行しながら進んでいると少し離れた道端に老婆らしき女性が倒れているように見えました。
自分は慌てて『お婆さん倒れてるよ!』と叫んだが
しかし自分以外には見えていないようで『どこにも居ない』と言われました。
あれ~…錯覚だったのかなぁと思いながらも気になって仕方無くて何回も振り返りました。
車はそんな事もお構いなしでそのまま進んで行き
数分後(2~3分くらい)赤ん坊の泣き叫ぶ声が聞こえてきました。
218 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 05:44:38 ID:pLgANKrBO
その瞬間、皆『うわ!何!』と大慌て。
その声も大きくなったり、小さくなったりしながら断片的に聞こえてきました。
その時、肩の辺りにモワッとした感覚があり、突然、息苦しくなり気持ち悪くなったので、急いで窓を開けようとした瞬間、兄が『窓開けるな!』と叫びだしました。
外を見ると長い黒髪で真っ白な服を着た女性が立っていました。
219 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 05:58:23 ID:pLgANKrBO
結局、怖い体験はしたけど事故も無く無事帰れました。
それから数ヶ月後、そんな体験すら忘れていた時の事
長期の休みを使って親が旅行に行っていたので、真夜中、居間のソファーで寝転びながらテレビを観ていました。
そしたら後ろにある擦りガラスのドア(入口)がガチャと開いた音がしたので、兄弟が起きて来たのかと思い、体を起こし振り返りました。
だけどそこには誰も居ないし、ドアも開ききってない状態だったので、ドアの噛み合わせというかドアの立て付けが良くないのもあったので、それで開いたのかなと思い、そのまま閉めに行きました。
220 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 06:09:39 ID:pLgANKrBO
それから少しして、またガチャとドアが開いたので
『またかよ…』と思い閉めに行こうと振り返り
ふと見るとさっきよりもドアが開いているのが分りました。
よく見て見ると擦りガラスが薄らと白っぽく人型にかたどられていて
『…ん?兄かな?』と思い、そのまま見ていました。
しかし入ってくる様子もないのでテレビを観ながら『兄ちゃん?』と呼びました。
返事はなくドアがキキキキ…とかなりゆっくり開いていく音がしたので
兄が脅かそうとしてイタズラしてるんだと思い、再度振り返りました。
少し開いたドアの隙間から誰か覗いていて
よくみると黒髪の女性の顔半分がこちらを見ていました。
あまりの怖さでわけが分からなくなり
逆ギレ状態で『なんだこら!この野郎!』と向かって行くとスーッと消えて行きました。
221 :本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 06:22:49 ID:pLgANKrBO
その日は結局ソファーで寝ました。
翌日、夕飯の時に兄に『昨日怖いことあった、霊がいた』と切り出したら
兄が『お前それ何時だよ』と聞いてきたので
三時半くらいというと『どんなの見たんだよ』と更に聞かれ
白い格好した黒髪の女というと『あぁ、それそのあと俺のとこ来て首しめてきたよ』と言いました。
思い返すと確かその女が消えてから少しして、上の階で寝てた兄の部屋からドンドンと音が聞こえた…。
ふたりがまったく同じものを見て体験したから、これには何か共通点があるのかと考えたら
以前、長野の山で見たあの女性だった。
…という話です。
2009.07.27 |
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200 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/07/23(木) 23:18:31 ID:je60w2V/0
知り合いの話。
彼はかつて漢方薬の買い付けの為、中国の奥地に入り込んでいたことがあるという。
その時に何度か不思議なことを見聞きしたらしい。
「随分と奥方の、山岳地帯を巡っていた時なんですけどね。
変わった山村がありました。
直接訪れてはいないのですが、住人皆が身体の何処かに、同じ紋様の刺青を
入れてるらしいんですよ」
「そこの人たち、他の村の人間からえらく嫌われていまして。
いや嫌われるというよりも、あれははっきりと怖れられていましたね。
私がそこの村民を目撃したのは、ある山裾の市場でだったのですが、どの人も
腫れ物を扱うような感じで接していました」
「その時の案内人に、どんな人たちなのですか、と尋ねてみたんですよ。
するともう真っ青な顔をしましてね。
絶対に彼らと関わってはいけないと言う。
あの刺青に咬まれたら、あっという間に身体が腐って死んでしまう・・・って」
「昔は結構トラブルがあったみたいで、その度に諍いが合ったらしいのですが、
その中で明らかになったというのですよ。
あの刺青者に咬まれると、その夜から熱が出て、手足の先から壊死が始まり、
三日と持たず死んでしまうってことが」
201 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/07/23(木) 23:19:27 ID:je60w2V/0
「何となく、症状の説明を聞いた感じでは、溶連菌によるモノじゃないかとも
思ったんですが。
はい、俗に言う人食いバクテリアって類いですね。
しかし、そんなに劇症性の菌が、人の口腔内に潜んでいるものなのかどうか、
私は専門外なのでよくわからないのですけど」
「現在は争うこともなく、それなりに共存しているそうで。
やはり平和が一番ですよねぇ」
最後に彼は、日本人らしいこんな一言を漏らした。
2009.07.27 |
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191 :本当にあった怖い名無し:2009/07/23(木) 17:48:31 ID:TgmKMkyMO
友達に聞いた話で怖くないけど
俺の友達は昔、家族で仲の良い家族と一緒にY県の川沿いにあるキャンプ場に行く事が恒例だったらしい。
そのキャンプは友達が小学校低学年ぐらいから続いていて毎年深くて綺麗な川で仲の良い家族の子供と泳いで遊んでいたという。
その川は水深が7~8mとかなり深いが水が綺麗なので底がよく見えたようで昔から底には10tトラックの古タイヤと金属でできた箱が沈んでいたのが毎年印象に残っていたらしい。
それから年が経ち中学生になった友達が恒例のキャンプ場で箱には何が入っているのか気になり、昔は深すぎて無理だったタイヤの横の箱を取りに潜ったそうだ。
川から上がって箱を見るとコケは生えていたが少し錆びていただけの小さな南京錠がかかった金庫だった。
もしかしたらお金や貴金属が入っているかもと考えた友達はなんとか金庫を開けようと四苦八苦し、どうにか南京錠を壊して開けてみると中には水と生きた鮎が4匹入っていたという。
錆びによる穴はなかったし何年も前から川底にある金庫なのでカッパの金庫だったんじゃないかなと思ったそうだ。
2009.07.27 |
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155 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/07/21(火) 21:01:05 ID:wmv7mFFi0
知り合いの話。
運悪く、雪崩に巻き込まれた登山者がいると連絡が入った。
山小屋に詰めていた彼も捜索に加わったという。
雪中にゾンデ棒を突き刺して探っていると、突然ゾンデが固まって動かなくなった。
押しても引いてもびくともしない。
驚いていると、何かに掴まれたみたいにゾンデが引っ張られる。
慌てて手を構え直した次の瞬間、手の中の感触は通常のものに戻っていた。
何となく予感がして、その下を掘ってみた。
果たして、探していた遭難者の遺体が出てきたそうだ。
しかし、遭難者が埋まっていたのは4m以上も下の雪中だった。
その時使用していたゾンデ棒の長さは精々3m程度。
一体何がゾンデを引っ張っていたのか。
「俺はここにいるぞって、気が付いてほしかったんだろうな」
どこか寂しそうに彼はそう口にした。
2009.07.27 |
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154 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/07/21(火) 21:00:18 ID:wmv7mFFi0
山仲間の話。
シーズンオフに、一人キャンプ場で設備メンテナンスをしていた。
片付けが終わる頃には暗くなっていた。
続きは明日にしようと一人用テントに向かう。
中に入ろうと、入り口の幕に手を伸ばしたその時。
サァーッという軽い音と共に、内側に垂れていたネットが真横に裂けた。
裂かれた幅は三十センチほど。
鋭利な刃物で切ったかのように、切断面は非常に滑らかで綺麗だった。
幸い、それ以上テントが破壊されることはなかったという。
「あそこのキャンプ場、網切りがいるぜ。信じる信じないは勝手だけどな」
久方振りに会った飲み会で、彼はこんな話をしてくれた。
2009.07.27 |
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153 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/07/21(火) 20:59:31 ID:wmv7mFFi0
知り合いの話。
彼女の田舎の山村には、ゴンボスジと呼ばれる家があったのだという。
その家系は呪詛をよくしていたと言われ、恐れられていた。
ゴンボスジは畑に呪いを掛ける。
呪われた畑の根菜類を引き抜くと、藪睨みの目玉が幾つか付いていて、抜いた者を
睨み付けてから消える。睨まれた者は、程なくして死んでしまうのだそうだ。
ゴンボ(牛蒡)がよく呪われたそうで、故にゴンボスジ(牛蒡筋)と呼ばれるようになった、
そう伝えられている。
大層恐れられたが、何故か避けられてはいなかったようで、村はよくゴンボスジの
娘を嫁に迎え入れていたと聞く。
そしていつの間にか村の中に溶け込んでしまい、ゴンボスジは途絶えたという。
今でも村では「嫁を取ったら、絶対怒らせるな」と伝えられているそうだ。
嫁がゴンボスジの血を引いていれば、相手にその意志が無くとも呪われるからだと。
ゴンボスジというのは女系の家で、まず女しか産まれなかったとも伝わる。
「・・・という、まぁ言い伝えレベルの話だけどねー」
そう言って彼女はカラカラと笑った。
相槌を打ちながら「この人は怒らせないようにしよう」と思う私だった。
2009.07.27 |
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38 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/07/19(日) 20:28:24 ID:vOrrc8SA0
知り合いの話。
彼の親戚に、拝み屋の真似事をしていたお爺さんがいたらしい。
困ったことが起こると呼ばれて、的確な助言をしてこれを助けていたのだと。
当事者ですら知らない事を明らかにすることもあったそうで、近在では非常に有名な
存在だったという。
かなり離れた村からも、請われて足を運んでいたそうだ。
お爺さんのやり方は独特で、手にした竹筒に問題事を詳しく説明することから始まる。
しばらくするとその筒を耳に当て、誰かと相談でもしているかのように相槌を打ち、
やおら解決方法を説明するといった具合だった。
「その竹筒がすべて答えを教えてくれるのかい?」
そう誰かに尋ねられた折、次のように返したらしい。
「タケイヅナといってな、稀に竹の節の中に小さな獣が生まれることがある。
それの入った節ごと切り出してな、酒や米をやって世話をしていると、人のために
働いてくれるようになるんだ。こいつがそれよ」
竹筒をポンと叩き、呵々と笑う。
「外に抜けるのは自由自在、人の目に写らぬほどはしっこい。
物事の通りを教えときさえすりゃあ、失せ物揉め事たちどころに解決って訳だ」
お爺さんが亡くなった折、この竹筒を貰い受けた親族は、何を思ったか鉈でスッパリ
半分に割ってしまったらしい。
居合わせた者の話では、中には何も入っていなかったといわれている。
ただ、獣臭が混じった酒の香りが、色濃く立ち上っていたそうだ。
2009.07.27 |
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36 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2009/07/19(日) 20:25:13 ID:vOrrc8SA0
山仲間の話。
とある山に一緒に入っている時、その山に伝わる四方山話をしてくれた。
「ここの奥の森でさ、ブツブツと呟く声が聞こえてくることがあるんだって。
誰か居るのかと踏み込んでみると、ボロボロのシャレコウベが落ちているんだと。
そしてその髑髏の内側で、紫の蛇みたいな物がのたうっているとか」
「更に近よってみると、それって実は蛇じゃなく、太くヌラヌラした舌なんだと。
で、それほど側によると髑髏が何をくっちゃべっているのか聞き取れるとか。
何でも、これから起こる色々な悪い出来事を予言しているっていう話だ。
爺様連中はカタリって呼んでるらしい。
とんだ語り部が居たモンだ」
「上手く使えば、これからの災難を避けて通ることが出来るそうなんだが、これが
聞き続けていると、最後にあることを述べてから押し黙っちゃうんだとか。
そうなると、もう髑髏は何も喋らない。
あっという間に崩れて失くなる。
見掛けたら避けろ関わるなって、散々そう聞かされたモンだよ」
カタリが最後に述べる事柄って一体何なんだい? 気になって聞いてみた。
「運悪くそこに居合わせた奴の、命日だってさ」
辟易とした顔でそう教えてくれた。
2009.07.27 |
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ほんのりと怖い話スレ その58
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582 :本当にあった怖い名無し:2009/07/26(日) 14:56:45 ID:UAsldjPp0
初めてのそういう体験は物心ついたばかりの頃かな、よく1階の居間で留守番をしてた。
ふと2階へ続く階段の入り口を見てみると、女の人が顔だけ出してこっちを見てる。
「お母さんが帰ってきた!」と思って駆け寄ると、ヒュッと引っ込んでしまい見ると誰もいない。
もちろん2階にも誰もいない。それを何回か繰り返して「ああお母さんがふざけてるんだな」と思いそのまま留守番を続けていたら、母が帰ってきた。帰ってくるとその女性は見なくなる。
「あれ?」と不思議には思ったんだけど、子供だからすぐ気にならなくなっちゃうんだよね。
そんな事が何回かあって、幼いながらに「あああれは母じゃない何かなんだな」と理解した。
小学校に通うようになって、その女の人は見なくなった。
何年かして冷静に思い返すと、そもそも顔が天井側から出ていた時点で十分おかしかった(180度上下逆さの真っ直ぐな顔が上側から覗いてる感じ)というか、人間にできるワザではなかったんだよね。
間違えてしまった母にちょっと申し訳ない。
2009.07.27 |
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ほんのりと怖い話スレ その58
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577 :本当にあった怖い名無し:2009/07/26(日) 12:31:39 ID:xKtyJjZs0
自分が小さい頃の体験。
小学校低学年の頃まで、夏休みには母方の祖母の家に泊まりがけで遊びにいくのが毎年の恒例だった。
当時その辺りは隣家から隣家までは数十メートルおきというド田舎。
祖母の家庭は叔父叔母イトコも数人同居の大家族だったが大人達が仕事に行っている間、残る子供達はといえば、二つ年上の姉を筆頭に自分と年齢近い者同士数人で魚採りに川行ったり虫採りに裏山行ったりにて食事と寝る時以外までほぼ丸一日家に帰らず遊びほうけても何らお咎めなしという、まぁ何ともおおらかな時代だった。
で、その家の生け垣で囲まれた中庭も程々の広さある草地だったのを幸い、
時にはそこに中古登山用A型テント(フライシート無し)設営し、キャンプの真似事なんかまでしてた訳。
飯ごう炊さんで夕食済ませた後、日も暮れ大人達が母屋の木製雨戸を締める音が聞こえてくれば、後はテントにもぐり込んだ子供達にとってはまさに自分達だけの世界。
(とは言ってもテント~母屋間の距離約3m。母屋側の住人にしてみれば、ちょっと大きな声や物音立てればまる聞えの距離だった訳だがw)
それでも子供ONLYのお泊まり感覚にワクワクするままお決まりの怪談話大会の後、さてそろそろ寝るか…となったその時、突然テントの外から「ガサガサガサッ」という音が聞こえて来た。
578 :本当にあった怖い名無し:2009/07/26(日) 12:34:30 ID:xKtyJjZs0
え、今のナニ!?と皆思う間もなく今度は反対側から「ガサガサガサッ!」
…誰か、もしくは何かがテント壁を引っ掻いている。テント中の方が明るい以上、全体の姿は見えなかったが生地を滑る数本の指先の形は内側からはっきり見えた。
リーダー格の姉が「誰!」と誰何しても何ら声はなく「ガサガサガサッ!」
そして、それを最後に辺りは静寂。
次の瞬間、急に暗闇の中に子供達だけで取り残されている感覚に陥った我々は心細さと怖さでパニック状態。
その絶叫群に何事かと母屋の祖母達が雨戸を開けるのとほぼ同時、涙目テント組は集団で飛び出していたが、その時には既に中庭には誰かがいた形跡は無かった。
大人達も集まって来たが、結局その物音については結局、当時祖母の家に同居していた叔母がこっそり夜中にイタズラに来たという事にてカタはつけられた。
祖母は数年前に亡くなったが、今でも親戚でその家に集まる度にあの出来事は、「みんな怪談話しすぎて、叔母さんがちょっと驚かしただけで泣き出しちゃってねぇ」と思い出の笑い話になっている。
ただ、当時の記憶の中で未だに自分が少しひっかかっている会話がある。
事件直後、恐怖さめやらず泣きわめく子供達を叔父叔母達が宥めている中庭の片隅で、イタズラの首謀者とされてる叔母が小声で「なんで私がやった事にせにゃならんの」と不満げに呟いたのに向かって、祖母が言った言葉
「その方がええ。その方が、孫達は未だ怖がらずに済むんや…」
2009.07.27 |
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ほんのりと怖い話スレ その58
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576 :本当にあった怖い名無し:2009/07/26(日) 11:27:23 ID:uugsVsfQ0
病院がらみで思い出した話。
母親が末期癌で個室に入院してたときのこと。
母親が
「黒い服着た人が私を探してる。ドアから覗いてる。見つからないように隠して」
ってうるさい。
末期患者の妄想かと思ってたけどほんと死神がお迎えきてたのかなぁ。
話かわるけど。
母親の田舎では死ぬときは自分の干支の日っていう迷信がある。
母親は突然その日に具合が悪くなって亡くなった。
母方の祖母と祖父は自分の干支の日に亡くなってる。
2009.07.27 |
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ほんのりと怖い話スレ その58
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515 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 00:51:01 ID:vMiS/84b0
2年ぐらい前、向かいの家の旦那さんが亡くなった。
その次の日ぐらいにふとその家をみると、亡くなった旦那さんが白い着物を着て、うつむきながら歩いていた。
前にはなぜか黒いスーツを来た若い男性(多分20代半ばぐらい)
その時は「迎えが来たのかな」と考えただけだったんだけど、今ごろになってあのスーツの人は一体何者だったんだろう?と不思議に思います。
2009.07.27 |
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ほんのりと怖い話スレ その58
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514 :本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 00:25:41 ID:PXLFngnj0
子供のころの話。
夜中にふと目がさめると、布団足元の左右の角に「黒いひと」が二人立っていて、私に言った。
「お前の代わりに母親を連れて行く。」
私が絶句していると続けて「お前が天国か地獄か選べ。」と言う。
私はやっとのおもいで声を出したが、「どちらも選べません。」と間抜けな返事をしてしまった。
「黒いひと」は、ややあきれたような調子で「明日また来る」といって消えた。
あれから30年以上経つが、あの人たちはまだ来ていない。
もちろん母も健在です。
2009.07.27 |
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ほんのりと怖い話スレ その58
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413 :本当にあった怖い名無し:2009/07/21(火) 21:05:01 ID:YfH4t5xC0
これは実話。信じないなら信じなくてもいい。
最近思い出したんだけど俺が小防の頃、学校帰りに糞をしたくて
家に走って帰ってトイレに入った。
洋式でほっとしながら座って糞をしてた
その頃、テレビで心霊特集やってて
ちょっと脅えててw
もしもトイレのドアノブが動いたら…。
なんて想像をしてたら
「ガチャッ」っとドアノブの取っ手が下がって…顔が真っ青になりました。
それが20秒ほど続いて、また元に戻りました。
流石に覗く勇気が無いので10秒程まって
思いっきりドアを開けて外に逃げました。
という話です。
幼かったからどうでもいいと思ってました。
でも、今思い出すと身が震えます…。
改めて科学では解明できない事があるんだなぁと思ってます…。
2009.07.27 |
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404 :1/7:2009/07/21(火) 20:29:05 ID:I9LGXuU3O
小学6年生のある冬、いつも買っていた月刊誌に「冬の心霊特集」的な小冊子のオマケが付いていた。
他愛ない小冊子だったけど、一ヶ所だけとても気になる記事があって、「君にも霊の声が録音できる!…かもしれない?!」というもの。
記事の内容はこんな感じ。「霊には周波数があります。録音器材や録音者が持つ周波数が霊の周波数と合致したならば霊の声を録音できるかもしれないのです」。
今読めば直ぐに周波数なんてインチキ臭いと感じるけれど、当時は心霊レコードが再ブームになっていた頃で。
『かぐや姫』『オフコース』『万華鏡』『レベッカ』なんかの特集がよくテレビでやっていたりして。
もし、霊の声が録音できたら一躍有名になれるんじゃないかなと単純に思いながら記事を読み進めていった。
「やり方はラジカセ等の録音器材を用意してカセットテープを録音状態にして次のような台詞を言います」
「霊界の皆様、もし現世で言い残したことがありましたらこの機械の前でおっしゃってください」
「ふざけた気持ちでやらないこと…云々」
いくつかの注意事項が書いてあった。
405 :2/7:2009/07/21(火) 20:33:39 ID:I9LGXuU3O
とてもシンプルなやり方に驚いた俺。
幸いにも当時の我が家には適切なラジカセがあり、ラジカセ本体の右斜め上に装備されているマイクを使用して霊界録音を実行できるじゃないか。
当時住んでいた家は二階建の一軒家で二階には向かい合った二部屋があり、それぞれ兄貴と俺が使用していた。
実行するのに問題があるとしたら、兄貴が自部屋で受験勉強をしている事で、当時の兄貴は気に入らないと直ぐに暴力を振るってくるような痛い奴だったからバレたら多分殴られる。
とりあえずバレないように小声で録音チェックをしてみたところ問題なしで、いざ、心霊録音実験を開始する事にしたんだ。
テープはオートリバースで60分録音できる。
18時30分、録音ボタンを押して小さな声で録音を開始した。
「霊界の皆様、もし現世で言い残したことがありましたらこの機械の前でおっしゃってください」
灯りを消して、一階に降り、夕食を食べ、テレビを見ながら60分経過するのを待つ。
406 :3/7:2009/07/21(火) 20:36:57 ID:I9LGXuU3O
60分経過して、ワクワクしながら二階に上がり、テープを再生してみる。
「霊界の皆様、もし現世で言い残したことがありましたらこの機械の前でおっしゃってください」
…ザーッ…
俺の台詞の後はノイズというか、マイクの性能が悪いせいもあって窓の外で木々が風で騒めくようなリアルな音なんかは入っていない。
5分後…ザーッ…
10分後…ザーッ…
30分後…ザーッ
「…なんだつまんね…」
さすがにノイズ音みたいなのを30分も聞いているとウンザリで、オートリバースでテープが裏面になった時、早送り機能を使う事にした。
このラジカセは小さなレバーが付いていて、それを下に押すと自在にテープを早送りでき、レバーから手を離すと続きが再生される。
例えば曲を聴いている時にレバーを押すと「チュルチュルチュルチュル」という早口音がするので、もし、残りのテープに何か録音されていれば「チュルチュルチュルチュル」と音がして分かるという訳だ。
「どうせ何も入ってないんだし…」
そんなふうに考えていたと思う。
軽い気持ちでレバーに手を掛けた。
407 :4/7:2009/07/21(火) 20:39:56 ID:I9LGXuU3O
ほとんど諦めながらレバーに手を掛けたままの俺。
なんの変化もなく2/3位まできて手が怠くなりはじめた時、異変が起きた。
「チュルチュルチュルチュルチュルチュルチュルチュル」
?!何か録音されている?!
即座にレバーから手を離してみるとザーッという音。巻き戻しボタンを少しだけ押して再生してみると、そこには音と声がはっきりと録音されていた。
「ギーッッ」
「ママ止めて!」
「お願い!怖いよ!」
「シャカシャカシャカシャカ」
「助けて!ママ!ママ!」「ママ怖い!」
「シャカシャカシャカシャカシャカシャカ」
「ギーッッーー」
「わーやめてーー」
「バターン!!!」
…ザーッ……………
鉄の扉を開けるような音が最初にして、ママと叫ぶ男の子と女の子の声。
ママらしき人は声を出さず、書類か何かを高速でめくるような音がしている。
懇願する子供達の声も虚しく、ママらしき人は再び鉄の扉を閉めた。
そして再びノイズの音。
ザーッ…
409 :5/7:2009/07/21(火) 20:43:30 ID:I9LGXuU3O
「これは…なんだろ…う」
テンパった俺は即座に兄貴のイタズラだと判断した。冷静ならばいくつもおかしな点がある事に気付くのに、頭に血が上って全身の毛穴から汁が噴出して動悸が激しくなっていて駄目。
受験勉強をしている兄貴の部屋のドアを開けて開口一番、「何してんだよ!止めてよ!」
「は?何が?」
いくら問いただしても会話が噛み合わず、仕方なく事情を説明して証拠を聞かせる事にした。
テープを聞いた兄貴は青ざめてこう言ったんだ。
「これ、俺にはできないよ?だっておかしいもん…なんだこれ?なんでこんなことしたんだよ?え?」
兄貴は俺よりも少し冷静でテープの声のおかしな部分を指摘し始めた。
先ずは男の子と女の子が同時に喋っている事、これは仮に兄貴が子供の声色を使う事ができても無理。
ラジカセにトラック機能はないし、カセットがもう一台あれば可能かもしれないけれども家には一台しかない。
そして声がしている間、ノイズがゼロな事、兄貴は別のテープをラジカセに入れて自らの声(あーあーとか)を録音して再生し、ラジカセの録音レベルの低さを証明した。
「だって、FM録音したってこんなに綺麗にならないぞ?」
410 :6/7:2009/07/21(火) 20:47:23 ID:I9LGXuU3O
その指摘は裏窓からガラスを通貨して近所の音が偶然録音されたという可能性を消した。
窓の向こうは他人の家の大きな庭で、いや、そもそも録音内容が普通ではないことが小学生の俺にも理解できたし。
更に録音レベルがとても高く、ボリュームを最低まで絞ってもとても大きな音がする。
「このドアらしきものを開け閉めする音…そこのドアの音に少し似ているな…」
兄貴はそう言って俺の部屋のドアを顎で指した。
ラワン材でできたトイレのドアみたいなバタンタイプのドア。蝶番が軋む音がするのだ。
実験してみよう、という事になり録音ボタンを押してドアを思い切り閉めてみた。
バターン!!!
再生するとよく似ている…いや、同じではないか?
「やっぱりお前か?兄貴のイタズラだろ?」
「いや…でも…」
その時階下でお袋の声がした
「うるさい!何してるの!御近所迷惑でしょ!」
「な?こんな爆音するんだぞ?お前さっきまで下にいたんだよな?こんな爆音したか?というか、こんな爆音したら俺がビックリするわ、向かいの部屋なんだから…」
「…」
つまり、この声と音はマイクを通じて録音された音ではないという事になってしまうのだろうか。
412 :7/7:2009/07/21(火) 20:53:24 ID:I9LGXuU3O
それから何度聞いても声や音の他に手がかりらしき音は入っていなかった。
「何バカなことしてんだよ?呪われるぞ?お前」
兄貴の言葉に泣き出してしまった小学生の俺。
「いいから、消せ!とにかく消せ!呪われるとかはわかんないけど、こんなの持っていたら駄目な気がする」
そう言いながらも早送りレバーを何度も押したり、巻き戻したりしている。
「あ!これ…なんだ?」
兄貴が何かに気が付いた。録音された部分を早送りすると
チュルチュルチュルチュル…
もう一度
チュルすチュルて…
なんとなくなんだけど、偶然なのかもしれないけれどチュルチュルチュルチュルのイントネーションが
た・す・け・て
に聞こえる。
「うわあー」
兄貴も俺も我を失い即座に録音を消した。
あれはなんだったのか…以前住んでいた人が子供に虐待をしていたとか、それとも別の場所で閉じ込められて、そのまま…
もしかすると今も男の子と女の子の亡骸がどこかに閉じ込められたままなのかな?と考えたりする事がある。
録音は消去したけれど俺の心には生涯消える事のない音と声が刻まれた。
霊界録音なんて…するものじゃない。
あの軽はずみな小冊子を今も少し恨んでいる。
2009.07.27 |
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ほんのりと怖い話スレ その58
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379 :1/6:2009/07/21(火) 19:10:41 ID:bFjRk4350
昔地元から大阪に進学した頃の話
かなり長いです 板汚しごめんなさい
初めて携帯(ドコモP206)を買って未知の機器に感動していた
大学の友人とかバイト仲間を登録して喜んでた
一ヶ月ぐらい経った頃間違いの留守電が入った
自分の母親くらいの年(40~50)の感じの声で
「ゆきちゃん、今日お母さん録画頼まれてたけど間違えて違うの録画しちゃった。ごめんなさい、あ、ゆきちゃんの好きなケーキ買ってあるからね」
なんかすごく明るい感じでほほえましかった
ほんとは間違えてますよって言うのが親切かもしれないけど、わざわざ言う気にならなかったしちょっと面白かったのでそのままにしておいた
そのせいか月に一回か二回ぐらい間違いの留守電が入った
「明日はおじいちゃんの法事で出かけるから夜いないよ」とか
「ちょっと渋滞がひどいので帰るのは夕方くらいになりそうです」とか
たわいの無いものだった
380 :2/6:2009/07/21(火) 19:11:32 ID:bFjRk4350
で、半年ぐらいしてから留守電はいらなくなったからようやく間違いに気付いたのかなと思ってたら、ひさしぶりに留守電が入ってた
「ゆきちゃん、今どこにいるの?どうして電話に出てくれないの?ねえ?お父さんも心配してるよ。何でもいいから話をしてくれなきゃわからないでしょう?」って
ちょっと怖くなった・・・
今までほったらかしにしていたせいもあって間違いですよなんて怖くて言えなかった
それからだんだん内容が○○外じみてきた
「ゆきちゃん、どうして電話に出ないの!留守電にして聞いてるんでしょ!早く出なさい!」
「ゆきちゃん、そこにいるんでしょ!本当にいやらしい娘ね!早く出なさい!早く!早く!」
「ゆきちゃん、ねえ!!どうして出ないのよ!!お母さん許さないよ、本当に!!」
だんだん怖くなってきたから内容聞かずに放置してた
なんだかんだで放置できたのは所詮番号がわかってるだけだと高をくくっていたから
385 :3/6:2009/07/21(火) 19:18:13 ID:bFjRk4350
でもある日自宅にいるときに目の前で携帯がなった。
その携帯の液晶には[間違いおばさん]と出てた
自分がそう登録してたんだけど例の人からだった
今まではバイト中とか電話取れない状況ばかりで初めてかかってた時に居合わせた
プルルルルル…プルルルルル…
とコール音の後留守番電話に切り替わる
「……………………どうして出ないの?でももういいのお母さんわかったから」
少し優しい言い方に落ち着いたのかな、と思って聞いていると
「△△に住んでる□□おじさんっているでしょ?覚えてる? おじさんに頼んで色々調べてもらったの、おじさんそういうの詳しいから。ゆきちゃん今大阪のにいるのね、お母さんようやくわかったよ。金曜日休みとってそっちに行くことにしたからね、大丈夫、お母さん一人で行くから。家にいてね、ゆきちゃんの好きなケーキ買って行くから」
ガチャッとひときわ大きい音を立てて電話が切れた
386 :6/4:2009/07/21(火) 19:19:56 ID:bFjRk4350
心底ゾッとした
本当にこの場所がわかってるのかどうかわからないが、とりあえず大阪っていうのは当たっている
偶然か何かの冗談だと笑い飛ばしたかったが、電話の声は明らかに何かを確信してたし
金曜日にここに来てケリをつけるつもりなことが伝わってきた
携帯を放り捨てたかったがそんなことをしても意味が無い
アパートから出るのも時間的に無理だしお金も無い
その日金曜日家を留守にしてやり過ごしたとしてもその先どうすればいいのか
応対して知らぬ存ぜぬが通用する相手だろうか
そもそも本当にここに来るのだろうか
いままで間違い電話を放置してきたことに後悔した
恥ずかしいけれど泣き出しそうな気分だった
395 :5/6:2009/07/21(火) 20:01:58 ID:bFjRk4350
電話がかかってきたのは水曜日で、次の日大学もバイトも行かず一人で家にこもった
友達に相談しようかとも思ったけど、相談すればするだけ傷口が広がるような気がしたからだ
単なる間違い電話ではなく何か尋常でないものが電話を通じて自分のところに来ているとしか思えなかった
そして翌日に金曜日を迎えた夜に僕の携帯は鳴った
見知らぬ市外局番の番号だった
もしかしてあのおばさんが、と思いビクッとなったが
出たほうがいいような気がして電話をとった
「私はいつもあなたの所に間違い電話をかけていた○○××の弟です」
電話の主は静かな物腰の男性だった
396 :6/6:2009/07/21(火) 20:02:41 ID:bFjRk4350
「まず長期間にかけて間違い電話をしていたことに謝罪します、申し訳ありません」
意外な発言に自分は「はあ…」としか答えれなかった
「姉は娘のゆきこを亡くしてから心身ともに病んでおりましてこのようなことをしてしまったのだと思います。今日世話をさせているものから話を聞きようやく今まで電話していたこともわかりました。姉が持っていた携帯も解約させます、今まですみませんでした」
その男性は年下の自分を相手に今までなぜ放置したかなどまったく聞かず平謝りだった
本当は色々聞きたいこともあったけど電話の向こうにはドス黒い気配がして
もう関わっちゃいけないと思わせるには十分だった
「いえ、こちこそ…すみません」そう言って電話を切った
ああ言われたものの怖かったので次の日に携帯は解約し、金土日は友達の家に泊り、その三ヵ月後には集中してバイトしたお金でアパートを引っ越した
色々疑問は残ったけどもう考えないようにした
怖い話とかそういう話題になるといつも思う
幽霊だって呪いだって全部結局は人間の感情の発露で
生きている人間が一番恐怖なんだと
少なくともその一件以来自分はそう思う
2009.07.27 |
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ほんのりと怖い話スレ その58
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368 :本当にあった怖い名無し:2009/07/21(火) 02:39:46 ID:MXOyHAA90
親父から聞いた心霊体験
俺と兄にはまったく霊感ないんだけど親父は割と霊感あるらしくて、ちょいちょいそういう話を聞く
親父の仕事は内装業で、その仕事の性質でいろんな家やアパートに行くんだ
それで、あるアパートの入居者入れ替えで壁紙を張替えに行った時に起こった話
結構前に聞いた話だから所々俺の補正が入ってると思う
その時の現場は小学校が道を挟んで反対側にあるアパートだった
親父はアパートの管理人と一緒に現場の部屋に入ったそうだ
そしたら何もない部屋の中で子供が野球ボールで壁当てをしてたらしい
当然、入居者はいない部屋なのにおかしいなと思って管理人の方にきいてみた
「あの子供は誰ですか?」
そしたら管理人の人は「??」って顔で見てきたそうだ
で、親父が「あそこで壁当てしてる子供は誰ですか?」ともう一度聞いてみた
ベタな展開だけど「誰もいませんよ」という返事が返ってきた
親父はそういうことが時々あるので「またか」と思ったらしい
(ちなみに親父はそういったものを見ると座敷童子を見たといって報告してくる)
その後、管理人には思い当たる節があったらしくてこういう話をしてきたんだって
ちょっと前(どのぐらい前だったかは忘れた)に向かい側にある小学校の校庭で、ボール遊びをしてた少年が誤ってボールを道路に出してしまった
それをとりに行ったその子が塀を越えて道路に出ようとした時に、足を滑らせて頭を強く打って亡くなったらしい。それがそのアパートのちょうど前だった
その子がその部屋の住居人だったとかそういう事ではないらしいけど
もしかしたらって教えてくれたんだとさ
親父が見た子供がその亡くなった子供かどうかは分からない
なんか話し全体が良くある怖い話風であんま怖くないけど、身近な人間が体験した心霊現象だっただけにほんのりと怖かった
親父はよく嘘つくけど自己保身のための嘘しかつかないからたぶんこの話は嘘じゃないと思う
2009.07.27 |
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365 :本当にあった怖い名無し:2009/07/21(火) 00:39:46 ID:o23OPY8y0
中学生の頃まで住んでいた家では、夜中家族がみんな1階にいる時に限って足音がした。
足音といっても、キシキシ、というような静かに歩いてる音ではなくて、ドタドタ、と喧しく明らかに誰かが走っている音だった。
勿論2階には誰もいない。
家族は全員気付いていたが実害が無いし、何より気味が悪いので無視していた。
またその家の2階にある弟の部屋は何故か年中冷えており、同じく2階にある自分の部屋でも朝方になると、コツコツ、と窓ガラスを外側から叩く音がした。
ある時引越しをすることになった。
引越しの日が近づいてきたある日、2階に行くと弟の部屋の壁から突然、白く発光する玉が廊下に出てきた。
何だろうこれは、と不思議に思いながらその玉を眺めていると、その玉は今度は自分の部屋の壁に向かって、そのまま壁の中に吸い込まれるように消えた。
慌てて、自分の部屋のドアを開けたがあの玉は無くなっていた。
引越ししてから数年ほど経って高校生になり、引越しした家がある町に住んでいる友達に久しぶりに会いに行った。
その友達の家で一緒に話しているときに、前に住んでいた家で起こった不思議な事を話した。
その話を聞いた友達が急に黙り込んだ。
どうしたんだ?、そう聞くとその友達は、俺の家でも同じことがよくある、と答えた。
もしかしたらあの辺りは所謂「通り道」なのかもしれない。
2009.07.27 |
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329 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 04:03:42 ID:mdXmt6gP0
学生時代の友人と久しぶりに会ったので、お互いのバイクを見せ合ってから、軽くツーリングにでも出かけようかという話になった。
海でも見に行くかということで田舎道を走っているうちに、林道入口の看板を発見。面白そうなので早速そこへ入って行くことに…。
しばらく進むとひび割れたアスファルトから雑草が顔を出しているような寂しげな道になってきて、落ち葉やワダチなどを見ているとどうも最近車が入った形跡が無い。
道の上には辛うじて「山火事注意」と読める朽ち果てそうな横断幕が木に括りつけられている。
パンクや転倒が心配になり、かなりスピードを落としながらノロノロと進む。
出口があるのか心配になり始めた頃、ふと前を見るとボロボロの橋の上に女性が立っていた。
時間帯はまだ16時から17時頃で十分明るいのだが、こんな林道に女性が一人で立っているのは異常な雰囲気だ。
俺は慌ててブレーキを掛けると後ろの友人に目で合図を送った。
友人もヘルメットのバイザーを上げてその女性の様子を凝視する。
女性はこちらに背を向けた状態で微動だにせず、橋の欄干に両手を乗せて下の方を眺めている。
水色と白の横縞模様のサマーセーターを身につけ、ふわりとした白っぽいスカートを履いている。
髪は黒くてツヤがあり、肩にかかるかどうかという長さだった。
橋は右の方へ伸びていて、俺達がいる位置からは全貌が見通せない。
その橋の先には歩いて行ける範囲に家などがあるのかもしれない。
とりあえず振り向いてもう一度友人に目で合図を送り、先へ進むことにした。
その直後に再び橋を見ると、今までハッキリと見えていた女性の姿が忽然と消えている。
俺は「えっ!」と思わず声が漏れてしまった。
慌てて友人の方を振り向くと、友人も目を見開いて驚愕の表情を浮かべている。
もしかしたら橋の欄干から下へ誤って落ちたのかもしれない。
慌ててバイクのギアを入れ、ボロボロの橋まで近寄るとバイクを降りて欄干に近寄った。
そのままの勢いで橋の下を覗き込む。
330 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 04:04:26 ID:mdXmt6gP0
5m程度の高さがあり、下には底の浅い透明な小川が流れていた。
しかし女性の姿は見当たらない。
嫌な感じがして橋の反対側の欄干に駆け寄ってそこから下を見てみたが、やはり今目の前にいた女性は見当たらなかった。
ぐるっとまわりを見回してもほんの一瞬で隠れられそうな場所はない。
道は切り立った崖と見通しの良い林と川だけで構成されていた。
それを確認するとゾワゾワとした嫌な感覚が背筋を掛け抜ける。
友人に「今、女の人が立ってたよな? お前も見たよな?」と確認したが、間違いなくこの場所に立っていたという。
自分が見たものが信じられなくなったが、なるべく早くこの場を離れた方が良いような気がした。
そしてバイクに跨り橋を渡りきると少し古ぼけた看板が掛けられている。
どうやら自分達は看板の裏側から近付いて来たようだ。
そこで看板を通り過ぎてから首を捻って書かれている内容を確認する。
正確な内容は忘れてしまったが、大体以下のような感じの事が書かれていたと思う。
「平成○年○月○日早朝、この場所で下記の特徴を有する女性の遺体の一部が発見されました。
この付近で不審な人物・車両等を目撃された方は○県警までご連絡ください。
一、年齢23歳
二、身長160cm前後
三、黒くてやや長めの頭髪
四、白のブラウス、水色と白の横縞模様のセーター
五、薄いグレーのひざ丈までのスカート
六、白い靴下」
この看板の下にはペットボトルの飲み物や缶詰、枯れ果てた花束などが備えられていた。
2009.07.27 |
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260 :本当にあった怖い名無し:2009/07/18(土) 23:56:55 ID:Uq/flN/9O
怖いか分からないけど、ほんのり不安になった話。
中学生の頃から
右腕→右足→尾てい骨→左足→左腕
の順番で怪我をしている。
それまでは擦り傷や打ち身はあっても骨を折ったり入院したり等はなかった。
順番に怪我をしているので、母に「次は首かな」とおちゃらけて言うと、
「首はあんたが小さい時に身代わり人形のいちまさま(50cm以上の市松人形)が引き受けてくれてるから大丈夫」
とか言い出した。
確かに2~3才の頃の記憶の中に首が取れている人形があった。
すっぽ抜けるとかではなく、横一文字にヒビが入っていて、箱に入れてないとコロンと頭が落ちるレベル。
怖かったが、それなら命は大丈夫かと安心した。
そう言えば、あの人形は何処にあるんだろう。
【「いちまさま」の続きを読む】
2009.07.27 |
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92 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 05:14:45 ID:DuHL2LXl0
ほんのり怖い話 投下します。
バイト先に1こ下の男で、よくシフトが一緒になるヤツがいたんだ。
そのバイト先ってのがカラオケ屋で、カウンターにお客様が来ない限りはタバコ吸ってようが、喋ってようが比較的自由でよく、その1こ下のM(仮名)と喋ってたのよ。
喋ってる内にMは霊感持ちだと判明した。
「この店『居る』から、たまに具合悪くなる。」とか言ってたんだよね。
確かに新しく入ったバイトの子が「閉めたはずのドア(カラオケの部屋なのでノブがロック式)が掃除してる間に開いてた。怖い。」とか言ってバイト辞めちゃうとかあったくらいだから、Mは確かに霊感あるかもと思ってたの。
だからMに訊いてみたんだよ「今まで1番怖かった話は?」って。
そしたら「つい、この間の話なんだけど。」と教えてくれた。
前フリ長かったが本題。
Mは車が好きで、海岸線を走るのが好きだったので、その日もドライブに行きたくなった。
しかし、その海岸線は地元では結構な心霊スポットで有名。その上、時間は深夜1時過ぎだった。
けど、どうしても走りに行きたかったMは車を出した。同伴者は無し。
Mは独りで走るのが好きだったようだ。(喪男だからとかではなく、Mはむしろイケメン)
海岸線は心霊スポットとしても有名だが、走り屋(当時流行ってたw)が好むカーブと直線がほど良いドライブコースでもあった。
ただ『深夜2時に渡ると女の幽霊が出る橋』というのも、その海岸線にはあったんだ。
93 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 05:16:05 ID:DuHL2LXl0
Mは幽霊話なんて忘れて気分良く海岸線をドライブしていたが件の橋の直前まで来た時、ふと幽霊話を思い出して時計を見た。
ジャスト2時だったらしい。
(やばい、やばい、やばい。)って思って、Uターン切ろうにも中央分離帯はあるし横道も無く、急な減速もできず、Mはその橋を渡るしかなかった。
94 :本当にあった怖い名無し:2009/07/14(火) 05:17:51 ID:DuHL2LXl0
Mはとにかく橋の向こうに視線を置いて、絶対サイド、バックミラーを見ず鼻歌を歌いながら橋を渡りきろうとした。
すごく嫌な空気だとは思ったけど、何とか渡りきった。
(こういう幽霊話なんて所詮、噂にすぎないな。)と思い直してMはドライブを楽しんだ。
一通り海岸線を満喫してMが帰宅したのは、午前4時頃だった。
ドライブは楽しかったけど、少し疲れたのでMは寝ることにした。
Mの部屋は少し変わっていて、実家の敷地内に離れみたいな感じの、アパートのような入り口で玄関も付いてるらしいが、実家の敷地内なので普段はドアに鍵をかけないとか。
Mが布団に入ろうとすると、突然ドアノブが、ガチャガチャガチャガチャガチャと鳴った。
家族が用事なら鍵が開いてるのは知っているし、友達の悪ふざけにしては午前4時に訪ねてくるような人は居ないし、やはり鍵が開いてるのは知っているはず。
心臓止まりそうなくらいビックリしたMが固まっている間もドアノブはずっとガチャガチャガチャガチャガチャいっている。
どうすることもできなくて、Mはドアノブを見つめていたが、急に音が止まった。
そしてドアノブがゆっくり回り始めたので、Mはドアノブに飛びついた。
回りかけたドアノブを力ずくで戻し、鍵をかけた。
Mがドアノブから手を離すと、ドアノブがまた狂ったようにガチャガチャガチャガチャガチャといいだしたので、Mは布団を被って夜が明けるまで耳を塞いでたらしい。
「もしかしたら友達だったのかもしれないじゃない。ドアスコープ付いてるなら覗いてみれば良かったのに。」と私が言うと、Mは真っ青な顔をして言った。
「あれは生きてる人間じゃなかったよ。怖くてそんなの除けなかった。多分、だけど、覗いたら、血まみれの女が居たと思う。覗けないよ。」
2009.07.27 |
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80 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 04:28:57 ID:dlN7Ml/s0
数年前の話。
その日、父が出張で帰りが遅くなるということで、
家には母と妹と俺の3人がいた。
夜8時頃、俺が2階の自室にいると玄関のドアがガチャッと閉まる音がした。
その時は、父にしては早すぎると思ったので母が外に出たのだと思った。
でも、なかなか帰って来ない、というか、2度目のドアの音が鳴らない。
さっきの音は父が帰ってきた音だったのかな、と思い、1階の居間に行ってみた。
すると母が、
「お父さんがどこに行ったか知らない?」と聞いてくる。
母の話によると、8時頃に玄関から音がしたので居間からのぞくと、父が玄関に居るのが見えた。
81 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 04:30:17 ID:dlN7Ml/s0
そこで妹にそれを伝えると妹も同様に玄関をのぞき、「おかえり。」と言って手を振った。
そして、父はそれに対して手を振り返してきたらしい。
だがその後、父はなかなか居間に来ないし、父のスリッパが玄関に置きっぱなしになっている。
どこに出かけたのだろうか、と不思議がっているということだった。
それから2時間ほどして父が帰宅した。
どこに行っていたのかと聞くと、自分は出張から帰ってきたばかりで、8時頃はまだ新幹線の中にいた、と話した。
家族は、今でもその話題が出るたびに、生霊?ドッペルゲンガー?なんて笑い話にしてるんだが、
俺は結構怖い。
84 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 14:42:55 ID:jkHbrw/X0
ドッペルゲンガーで乗っかるけど
俺はそういうの日常茶飯事になってる
一時期あだなが「ドッペル」だった
記憶で一番古いのは小学校1,2年生の時
学校から帰るなり母親に「あんた今までドコ行ってたのっ!!」って殴られた
その日の昼頃、母親が姉と車で外出した際に
学校とは遠く離れた場所でランドセルを背負った俺が車道脇を歩いていたらしい
窓を開けて声を掛けたがシカトして角を曲がっていったので
車で追いかけたがいなかったそうだ
結局母親が担任に電話して俺がちゃんと登校していたコトを確認して無実が証明されたんだけど
母も姉も俺だと信じて疑わなかったらしい
それから今日に至るまで20年以上、他県に二度ほど引越しもしてるけど
家の中、外を問わずありとあらゆる場所で俺は目撃されるようだ
俺が帰宅して無言で二階の自室に入っていったから家族が首を傾げていると
10分後くらいに「ただいま」とまた俺が帰ってくる
途中で辞めた部活の友達から電話が来て「来てたんなら顔くらい出してけば」と言われ
なんのこっちゃと思ったら試合会場の客席の隅っこに俺が立っていたらしい
バイト先の出入り口前で俺が中を覗いてて、目が合ったら歩いて去っていったとか
隣の市のコンビニの屋根の上に立ってて「あんなトコで何してたの?」って
そもそも俺はその市には一度も行った事ない
数え上げればキリがないし、もう家族や知り合いの間ではネタと化してる
「あぁ、またおまえのアレか」みたいな
本当は俺なんだけど都合が悪いのでドッペルゲンガーのせいにした事もあるよごめん
そんなにちょくちょく現れるなら俺も一回見てみたいんだけど
まだ自分では見た事ないんだよね
2009.07.27 |
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73 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 00:14:17 ID:4c8FZGV6O
あまり怖くないかもですがよかったら読んでください。
一週間前、夜の0時ぐらいに近道の田んぼの畦道を走っていました。(バイト帰りでバイクです)
いつもウォークマンでお気に入りの曲を聞きながらなのですがこの日は「ピー」という音と共に曲が止まり、その瞬間都会の喧騒と砂嵐のようなザーッとした音が聞こえました。
75 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 00:25:07 ID:4c8FZGV6O
それと同時にとなりを何かこんにゃく色した細長い何かが体をビクンビクンしながら並走してきました。
見ちゃいけないと瞬時に感じると、私は今まで味わったことない絶対的な恐怖を感じました。
と同時に「くねくね」の話を思いだし、絶対見ないぞと決意するとスピードをあげ片目はみないようにつむりながら一刻もはやく立ち去り事なきを得ました。
あのチラと見た時の絶対的な恐怖は筆舌に尽くしがたいです。皆さんも田んぼのど真ん中には気をつけた方がよろしいかと思います。
76 :本当にあった怖い名無し:2009/07/13(月) 00:29:15 ID:4c8FZGV6O
補足
ウォークマンはホールド&リピートだったので押しても止まりません。電池はありました。
走行速度は40キロくらい。
とにかくあらゆる負の感情が流れ込んでくるそんなかんじでした。
きちんと見なかったせいか今は事なきを得ています。
2009.07.27 |
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67 :本当にあった怖い名無し:2009/07/12(日) 15:50:06 ID:tqKw6MRc0
ベタな話かもしれないが
厨房のとき、よく友達(A)の家に遊びに行ったんだ
古い家で、蓄音機とかぜんまいで動く時計、それに壁掛け電話もあったし
和室には、家の前で日の丸の寄せ書きを持ってみんなで万歳している写真もあった
いつものように、Aの家に遊びに行った時のこと
Aの部屋があるニ階の窓から腕が突き出ている
何やってんだあいつwww とか思いながら行くと玄関にAが立っている
「すげぇ、瞬間移動したなww」と冗談半分で話しかけてみると
「え?俺、ずっと玄関で待ってたぞ…それに、いまは家には誰もいないし」っていうわけ
驚いてニ階の窓を見ると何にもなかった
彼の言ったとおり、家の中にはだれもいなかった
それからも、足音が階段を上って部屋の真後ろまできて、襖を開けると誰もいなかったりということも度々あった
ちなみにその家はまだあるしAも今も住んでいる
あの家には絶対何かいるね
2009.07.27 |
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ほんのりと怖い話スレ その58
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56 :(1/2):2009/07/12(日) 10:57:25 ID:ozsbAFGo0
叔父から聞いた話。
叔父は先週末に近場で登山にでかけた。
あまりの蒸し暑さに6合目あたりでヘバってしまい、一休みして、持参したスポーツドリンクを飲むことにした。
ところが、スポーツドリンクのペットボトルの様子がおかしい。
コンビニで買って、そのままリュックのポケットに突っ込んだはずなのに。フタのところに深いヒッカキ傷があり、フタのミシン目は切れており、中身が少し減っている。
誰かが開けて一口飲んだようにしか見えない。
俺なら慌ててペットボトルを放り投げる場面だが、叔父は腹の据わった人で、手にとって見ているうちに腹が立ってきたという。
喉は渇くし、目の前にスポーツドリンクがあるというのに、いくら何でもこんな気味悪い状態では飲めない。
叔父は怒りに任せて、中身をジャバジャバと地面にブチ撒け、何となく登山する気も失せて、そのまま下山を始めた。
57 :(2/2):2009/07/12(日) 10:58:49 ID:ozsbAFGo0
ところが叔父の後ろから、茂みの中を「カサコソ」と何かの音がついてくる。
止まれば音も止まる。
歩き出すと、また「カサコソ」とついてくる。
俺なら脱兎のごとく走りだす場面だが、豪気な叔父は立ち止まり、後ろへ向き直って「もう何もねーぞっ!」と怒鳴った。
すると、いままで立ち止まると音も止まっていたのに、今度は叔父に向かって
「カサコソ・・・」
「カサコソ・・・」
と近寄ってきたという。
俺なら確実に失禁する場面だが、実は優しい叔父はふと思い当たって、穏やかな調子で「もう怒ってねーぞ。気にすんな。」と話しかけると、それきり音はしなくなったという。
なんか聞いてて「姿を見せろ!何者だ!」「フフフ・・・私は小心者」みたいなコントを思い出した。
2009.07.27 |
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48 :本当にあった怖い名無し :2009/07/11(土) 19:16:14 ID:y3SZIdua0
去年のお盆に、親の田舎に行ったの。岡●県の北の方ね。ヤバイくらい田舎なの。
隣の家に土産物を届けたんだけど、ああいう所って民家は密集して集落化してんだけど隣の家までが遠いのよ。普通はどこ行くんでも車なんだけど、めったに来ない(実際、ガキの時以来)からオレにとっては珍しくて、観光気分で隣の家まで歩いていったわけ。
プラプラ歩いていると、両脇は畑。
畑以外は空と山と道とガードレールしか見えない。
その畑のずっと奥に、牛がいたんだ。真っ黒な牛。
牛って普通牧場にいるものだよね。この辺りじゃ庭に牛舎みたいのあって牛飼ってる家もあるのかも知れないが、畑に居たら農作物荒らされそうだよな。
そう思いながらその牛を眺めていたらさ
牛が立ち上がったんだ。
あの、なんていうんだろう。腰かがめて作業してた人が
スクっと立ち上がるみたいに。
2本脚、というか後ろ足で、というか、いや、よくみたら、首から下は、黒い服きた人間なんだよね。
首から上が、牛。
スクっと立ち上がって、こっち見てるの。
あれが「件」ってやつなのか?
今にもなんか喋りだしそうなので、オレは走ってその場を逃げた。
帰りもそこにいて、いや、もっと近くに来て、なにか言いだしそうな
気がして、帰りは隣家のおじさんの車で送ってもらった。
2009.07.27 |
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32 :本当にあった怖い名無し :2009/07/11(土) 06:10:09 ID:q7eBn7Jf0
予知夢というか、デジャヴというかそういうのなら時々ある
「あれ?この出来事夢でみたぞ」っていうやつ。
で、夢関連で思い出したのでばーちゃんの話を書いてみる
今年の春にばーちゃんがお空へ行ってしまった
わんわん泣きながら、お礼とお別れの手紙を書いて棺にいれた
そしたら墓に入れる前日に夢に出てきてくれたんだ
「最後はじーちゃん(先に死んでる)が迎えにきてくれた」
「これからはみんな事見守ってる」
「まだ3年ぐらいはこっちの世界にいる」
と、終始穏やかな声と顔で話してくれた。
時々思い出して悲しくなると、夢に出てきてくれる。
2009.07.27 |
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太平洋戦争中の不思議な・怖い話4
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465 :本当にあった怖い名無し:2009/07/22(水) 23:44:45 ID:XfyQhMUk0
原爆を体験した婆ちゃんの話。
その日は、運良く爆心地から遠くにいたから、直接はくらってないんだけど、物凄い音がして、原爆が落ちたのはわかったらしい。
夕方~夜になり、爆心地方向の空を見上げると、数え切れない程の青白い人魂が天に昇っていったんだと。
余りの数の多さに驚いて、ナンマンダブって拝んだらしい。
その後、住んでいた市内に戻った婆ちゃんは、残留放射能で原爆症になっちまった。(´Д⊂
2009.07.27 |
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